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ソフトバンク・石川 先発予定の日本シリーズ第4戦へ「楽しむため」準備に余念なし 7戦4勝無敗男の覚悟

スポニチアネックス / 2024年10月22日 6時4分

ライブBPに登板したソフトバンク・石川(撮影・岡田 丈靖)

 大舞台を目いっぱい楽しむ。ソフトバンクは26日開幕のDeNAとの日本シリーズに向けてみずほペイペイドームで全体練習を行い、第4戦での先発が予想される石川柊太投手(32)が実戦形式のライブBPに登板。打者11人に対して2四球を許すもノーヒットに抑える好投を披露した。日本シリーズでは過去7試合に登板して4勝負けなしを誇る。頂上決戦を楽しむべく、万全の準備を整えていく。

 石川が自身5度目の日本シリーズに向けて晴れやかな表情で抱負を語った。17~20年に先発、第2先発などの役割でチームの4年連続日本一に貢献した。相手は巨人を倒して勢いに乗るDeNAに決まった。初出場だった17年に対戦して2勝をマーク。シリーズ通算では7試合で4勝0敗、防御率2・13の実績を誇る。

 「地上波のテレビ中継も豪華ですし、お祭り感もある。楽しもうと思ったら真剣勝負を楽しめる場。小久保監督も“開き直るためにも準備をする”という話をされてましたけど、楽しむためにも、それだけの準備をしたいと思っています」

 今季は7勝2敗、防御率2・56をマークした。シーズン中盤に1カ月半以上の2軍調整も経験したが、再昇格した8月以降は5連勝を飾った。CSファイナルSは第4戦に先発予定だったが、チームが3連勝で突破したため出番はなかった。少なからず、うずうずした思いは持っている。

 「常に自分の中に残り続ける、凄く野球人生的に価値のある戦いだと思う。投げた場合は意義のある登板にしたい」。頂上決戦でもCSと同様に4戦目のマウンドが予想され、経験豊富な大舞台で躍動する機会は巡ってきそうだ。

 この日は、みずほペイペイドームで行われた実戦形式のライブBPに登板した。本拠地での登板は6月16日の阪神戦が最後でおよそ4カ月以上も遠ざかっている。久しぶりだったマウンドで力強い投球を披露。打者11人に対して最速149キロをマークし、2四球を許すも無安打に抑えた。「(球速も)今の練習の段階でそれだけ出せるのはポジティブな感じだと思う。四球もちょっとのズレのレベルでしたし、いい練習になったと思う」と手応えを口にした。

 昨季4勝からの巻き返しへ強い覚悟を持って臨んだシーズン。右肩上がりで勝ち星を積み重ねた勢いそのままに大舞台に挑む。マウンドを楽しみ、最高の投球を見せて2024年を締めくくる。(木下 大一)

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