「探偵！ナイトスクープ」西田敏行さん追悼回を11月1日に放送 “泣きべそ局長”の在りし日をしのぶ

「探偵！ナイトスクープ」西田敏行2代目局長（右）と、3代目局長に就任することが決まった松本人志。（撮影・坂田　高浩、2019年撮影）

　ABCテレビは来月1日放送の「探偵！ナイトスクープ」を、17日に亡くなった西田敏行さんの追悼回にすることを23日、発表した。

　西田さんは、芸能界を引退した上岡龍太郎さんの後任として2001年1月、番組の2代目局長に就任した。西田さんがファンを公言していたことから、スタッフが再三に渡って出演を打診し、半年以上にわたる交渉の末での就任だった。

　視聴者の疑問を番組の探偵たちがロケを通じて解決するバラエティー。クールに批評する上岡さんとは全く違い、西田さんは情にもろく、感動的なエピソードの時は決まって号泣した。しかし、時間をかけて番組を西田色に染めていき、ついには上岡さんの在位12年をはるかにしのいで19年近く局長を務めた。

　一方で、70歳を超えたころから、俳優業の合間を縫って大阪に駆けつけての収録について体力的不安を周囲に漏らすようになった。そのため、19年11月で局長を勇退。3代目局長となったダウンタウンの松本人志にバトンを手渡した。

　関西では知らない人がいないほどのお化け長寿番組となったナイトスクープだが、西田さんの功績は大きい。人情味にあふれ、親しみやすい人柄は幅広い層に訴えかけ、上岡さんの時代よりも世代を超えて誰もが楽しめる番組に成長した。ABCテレビはその功績への感謝と追悼の意を表し、1日の放送で西田さんの在りし日の姿を視聴者に届ける予定にしている。