神戸弘陵・村上泰斗 プロ見据えて火の玉ストレート追求 一回り大きくなってドラフト待つ
スポニチアネックス / 2024年10月23日 19時30分
最速153キロ右腕、神戸弘陵(兵庫)の村上泰斗投手(3年)が23日、神戸市内の同校で取材に応じ、運命のドラフト会議を待つ心境を明かした。
「一番は怖さがあるんですけど…(ドキドキとワクワクは)半々くらいですね」
高校入学後に投手へと本格転向し、理にかなったフォームから剛球を解き放つ本格派右腕。今夏の兵庫大会3回戦敗退から約3カ月が経過し、丸刈りだった髪は伸び、その表情は一気に大人びた。だが、野球に対する真摯(しんし)な姿勢に変わりはない。
「(プロ入りを見据えて)土台づくりというところに重点を置いて、体を大きくすることであったり、球の強さ、変化球の質、そういうところを伸ばしていくために、トレーニングや遠投、ブルペンに重点を置いてやっています」
高校野球引退後も、主に体づくりに重点を置いて練習を継続してきた。体重は夏の大会時の72キロから77キロまで増え、特に除脂肪体重は現役時から約3キロ増の69キロ。筋肉量が上がり、下半身が一回り大きくなった。速球を生み出す原動力となる背筋力も、すでに210キロを突破。週1度のペースでブルペンにも入り、ラプソードによる計測ではコンスタントに150キロ台を計測するようになった。「実戦で投げていないので分からないですけど、球速は確実に上がっていると思います」。理想とするストレートに近づくべく、鍛錬に余念がない。
「自分はストレートに誇りを持っているので、“火の玉ストレート”と称されるようなストレートを投げられるようになりたいですね」
変化球6種類を操るが、最大の武器と自認するのは最速153キロの直球。かねて「理想は(元阪神の)藤川球児選手の火の玉ストレート」と日米通算245セーブを挙げた右腕の代名詞を目標に掲げてきた。その思いは、プロ入りを見据えて一層、強まっている。
ドラフトを前に、全12球団から調査書が届いた。同校から直接の支配下指名でのプロ入りとなれば、1997年の佐藤友紀(西武2位)以来27年ぶりとなる。「必要とされているところで輝くのが一番と思っています」と村上。静かに、その瞬間を待つ。
◇村上 泰斗(むらかみ・たいと)2007年(平19)2月20日生まれ、兵庫県出身の17歳。白金小1年から白金メッツで野球を始める。猪名川中では箕面ボーイズで捕手兼外野手。神戸弘陵では2年春から背番号11でベンチ入りし、同秋からエース。3年夏は兵庫大会3回戦敗退。球種はカーブ、カットボール、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル80、77キロ。右投げ右打ち。
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