新潟痛すぎる1敗で16位に後退 残留へ勝ち点増やせず 6戦未勝利＆3戦連続無得点

　◇明治安田J1リーグ第35節　新潟0―2東京V（2024年10月23日　デンカS）

　J1新潟は、東京Vに0―2で敗れた。これで6試合勝ち星がなく、3試合連続の無得点となった。後半4分にCKから先制点を奪われ、その後MFダニーロ・ゴメス（25）らがゴールに迫ったが得点できず、後半42分に加点された。順位は16位に後退した。次節は11月9日にアウェーで柏と対戦する。

　後半30分過ぎから再び大降りになった雨の中、約1万3000人のサポーターの「アルビレックス」コールがスタジアムに響いた。しかし同点、逆転を願う思いは届かなかった。降格圏との勝ち点差を広げられず、DF堀米主将は「内容より結果がほしい時期。悔しい」と唇をかんだ。

　ボールホルダーに対してタイトに寄せてくる相手に、前半は攻撃のスピードが上がらなかった。ボールを奪ってもすぐに失う場面も目立ち、前進しても5バックの相手守備に堅く守られた。シュートは相手に打たせなかったが、打ったのも前半35分のMF小見の1本だけだった。

　後半は4分にCKから失点した後、ボールを持つ時間は増えた。同14分にMFゴメスのシュートがポストを直撃。同35分にはゴール前で数的優位な局面をつくる場面もあったものの、効果的な攻撃は少なかった。

　「ボールサイドに（相手が）寄せた時に逆のサイドバックがフリーなので早めにサイドを変えた方がよかった」とMF長谷川元。パスでの揺さぶりが少なく、相手の5バックを崩せずにいると、同42分にまたもやCKから失点して万事休す。得点は最後まで奪えなかった。リーグ戦は3戦連続無得点となり、FW長倉は「攻撃は何かを変えないといけない」と語気を強めた。

　順位を16位に下げ、降格圏の18位磐田との勝ち点差は5のまま、残り3試合。磐田は5試合を残していて、今後は残留へ向けて重圧がかかる戦いが続く。

　次戦はJ1で初のタイトルを懸け、11月2日に名古屋とのルヴァン杯決勝を迎える。その1週間後には勝ち点差1で順位が1つ下の17位柏との大一番が待っている。長谷川元は「一戦一戦、自分たちのサッカーをして勝つ。ルヴァン杯決勝も大事だが、レイソル戦も大事。2連戦をしっかり勝ちたい」と気を引き締めた。