広島・新井貴浩監督が「9月の歴史的失速」で痛感したのは…OB大野豊氏「カープのよさは本来厳しく…」

＜広・ヤ＞今季最終戦を終え、あいさつする新井監督（撮影・長嶋　久樹）

　広島一筋22年の大野豊氏（69）が、巨人のヘッドコーチなどを歴任した岡崎郁氏（63）のYouTube「アスリートアカデミア」に出演。9月の大失速で1位から4位に転落した広島がどう変わるかを展望した。

　来季就任3年目を迎える広島・新井貴浩監督（47）は本拠地最終戦でファンの前で「変わっていかなければいけない」と宣言した。

　大野氏は「もっと厳しくしなければいけないという意識は感じられた」と指摘。「カープのよさは本来、厳しく鍛え上げてつくり上げる。この2年間、新井監督は自分は鍛えられたけど、選手に対しては厳しさを植え付けられないところがあった」と続けた。

　9月の歴史的失速の要因を新井監督も実感していることが「変える」発言に見える。

　大野氏は「元気に楽しくうまくなれば苦労しない。劣勢とか逆境を迎えたときに跳ね返すだけの力強さは勝負の世界では必要。それもカープのよさ。新井監督がどう指導していくのか」と、ワンランク上がったカープ本来の姿に期待した。