野呂佳代語る 女優でも活躍「私はバラエティーを忘れちゃいけない」VIVANT特番で起きた出来事とは…
スポニチアネックス / 2024年10月25日 7時15分
【インタビュー】タレントで女優の野呂佳代(40)がテレビ朝日系「ザ・トラベルナース」(木曜後9・00)で、2022年10月期に続き、コミュ力高めの食いしん坊ナースを好演している。一定の医療行為を行えるアメリカの看護資格「ナース・プラクティショナー(NP)」を持つ那須田歩(岡田将生)と、すご腕ナースの九鬼静(中井貴一)のコンビが“患者ファースト”で医療現場を改革していく姿を描く。前作は世帯平均視聴率12・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした人気作だった。ドラマ、バラエティー両方で活躍中の“二刀流”の野呂に現在の仕事に向き合う思いを聞いてみた。(鈴木 美香)
院内連絡用の電話にチラリと見える花柄のストラップ。どこかかわいらしく、親しみやすいナース・森口福美が帰ってきた。
「2年前はドラマの現場があまり分かっていないような状態でしたが、皆さんが優しくて、和やかでした。“優しい、楽しい、うれしい”みたいな現場だったので、また、福美ちゃんを演じられるのがうれしかったですね」
2006年、AKB48の第二期追加オーディションに合格し芸能界デビュー。SDN48へ移籍してキャプテンを務め、2012年に卒業。その後はバラエティーに主戦場を移した。芸能界入りは女優志望。女優への夢をあきらめることなく、活躍の場を徐々に広げ、前作の「ザ・トラベルナース」出演後、オファーが増加。今年に入ってNHK大河ドラマ「光る君へ」、NHK「舟を編む~私、辞書つくります~」、フジテレビ系「アンメット ある脳外科医の日記」、TBS[西園寺さんは家事をしない」、日本テレビ系「クラスメイトの女子、全員好きでした」などに出演。それぞれの役柄で評価を高め、「野呂佳代の出演ドラマに外れなし」とも言われている。そんな夢がかなった今をどう思っているのか。
「バラエティーは人の動きが激しくて仕事がない時にはすごく落ち込みましたし、不安になるときもありました。“でも、本当は女優もやりたいし”っていうあんまり良いマインドではなかったんです。そして今、両方やらせていただいて、それが結構なことだと思っています。私の場合はバラエティーを忘れちゃいけないと思っていて、やっぱりバラエティーがあったから女優のオファーをいただけたわけで、バラエティーの時の自分も好きというか、やっぱり楽しいです。両方やってみると、どちらの良さも分かりますし、性格的に、やれるうちはどちらもやっていた方が楽しくいられるし、どちらかを嫌いにならなくて済みますね」
まさに現在“二刀流”のバランスが取れている状態だ。
「(2023年7月期TBS日曜劇場の)『VIVANT』最終回をもり上げる特番があって、私は芸人さんと一緒に応援隊というポジションで出演していて、例えば、移動する時、『芸人の皆さん、こちらですよー』みたいな声に付いていくっていう。私だからこそのなんか面白さがありました(笑い)」
自身の状況を客観的に見つめ、現場を楽しめる視野の広さが双方のジャンルでも生かされている。そんな野呂が全力で臨んでいる今作。
「表面的なところで人を判断することが多い現代ですが、その人の心を見て、その人に合わせて対応していくナースの姿を見て、人の心を見ることも大切にしてほしいなと思います。キャラクターもバラバラなので楽しく見てほしいです」
晴れやかな表情で呼び掛けた。
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