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東洋バンタム級王者の栗原慶太 井上尚弥の異質さについて持論展開「力の立ち上がり率が…」

スポニチアネックス / 2024年10月25日 19時43分

栗原慶太

 プロボクシング東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太(一力)が25日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。12月24日に有明アリーナで防衛戦に臨む世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)のパンチの“異質さ”について語った。

 栗原は「力学的な話で、パンチ力は(物理で言う)運動量で表せると思います。運動量は質量×速度」と話し、ある物体を違う速度でぶつけた場合に速いスピードの方が衝撃力は大きくなると、まず前提を説明した。

 その上で「運動量は“勢い”という言葉でも表せる。その勢いをどうすれば強くできるか。(物理で言う)力積は力×時間。力をどれだけの時間かけ続けたか。力積は“タメ”というものかなと思います。タメが大きければ運動量は増えてくるはず。たとえば(ゲームセンターなどにある)パンチングマシンを打つ場合、助走をつけるとか、思い切り後ろにタメをつくって殴りにいくと思う。強く打つことだけを考えれば、そういう動作になる。時間をかけて力をタメて拳を高速で飛ばす。尚弥選手の場合は(タメをつくる)時間が非常に短い。力の立ち上がり率(RFD=rate of force development、力の立ち上がり速度とも)が相当に高い。そこが異質だなあと思います」と語り、パンチを打つ動作で始動直後から出力の上がり幅が非常に大きい点が最大の特徴であることを指摘した。

 「あのパンチ力を出すだけなら他にもいると思う」。その例として挙げたのは、井上尚弥と同じく24日に有明アリーナで防衛戦に臨むWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)だ。「武居選手のパンチの打ち方を見ると、タメが尚弥選手より結構デカい。でも彼の凄さはそのタメを(相手に分からないように)隠せる、うまさ。これはまた別の話になってしまいますけど」とした。「パンチ力ある選手は(井上尚弥よりも)タメをつくっているし、時間を使っている。大振りのフックのように距離を使うというのもパンチスピードを上げる手としてある。でも(井上尚弥は)大振りじゃない。だから尚弥選手がめちゃくちゃタメをつくって大振りすれば、とてつもないパンチになる」と指摘。その上で「でもボクシングは、打たれるのは良くない。あれだけ強い衝撃を与えつつ、自分は食らわない。(現在の形が)理想形じゃないですかね」と語った。

 

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