YOASOBIの大冒険 京セラDから初ドームツアー 東京D経由アジアツアー 「未熟」を経て機は熟した

初のドームツアーを開催するYOASOBI

　男女ユニット「YOASOBI」の初のドームツアーが26日、京セラドーム大阪で開幕した。これに先立ち、コンポーザーのAyase（30）とボーカルのikura（24）が本紙の取材に対応。グループの過去、現在、未来について語った。（吉澤　塁）

　ikuraは「裸の気持ちで楽しんでほしい」とドームツアーを訪れるファンに呼びかけた。

　2019年にデビューし、コロナ下でブレークした2人が初めて観客の前で公演したのは21年12月の日本武道館。チケットは即完売し、当時すでにドーム公演ができるほどの応募数があったが、Ayaseは「ライブ制作は未熟だった」と振り返る。

　その後はアリーナ公演やZeppツアーを経て着実にノウハウを蓄積。満を持してドームツアーへとたどり着き「ドームに負けないものを積み上げるため必要な5年だった。だからこの時期の開催は遅くも早くもないベストなタイミング」と自信をみなぎらせた。

　27日の京セラ2日目公演を終えると、次は11月9、10日に東京ドーム公演が控える。英ロックバンド「コールドプレイ」や韓国の女性ユニット「NewJeans」のコンサートにゲスト出演したことはあるが、単独で同所のステージに立つのは初めて。ikuraは「まだ見ぬ景色への緊張感で、責任感とプレッシャーで胸がいっぱいです」と心境を明かした。

　12月からはアジアツアーも予定し、Ayaseは「J―POPを世界に発信していく一員として責任感は感じている」と気合十分。来年以降の活動について聞くと「まだ詳細は言えませんが…」としつつ「新曲やツアーなど準備しているものはあります」と期待させた。ikuraは「5年、10年と駆け抜けるためにも心身は健康でいなきゃね」と、Ayaseを見つめながら笑顔。今後も国内外でどんな活躍をしていくか目が離せない。