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ロス五輪へ活路!なでしこ 佐々木監督代行&内田篤人コーチが見せた「攻撃的守備」と「セットプレー」

スポニチアネックス / 2024年10月27日 4時32分

<サッカー女子 日本・韓国>試合を見つめる佐々木監督代行(左)と内田コーチ(撮影・西海健太郎)

 ◇サッカー 女子国際親善試合 日本4-0韓国(2024年10月26日 東京・国立競技場)

 女子日本代表「なでしこジャパン」は韓国に4―0で快勝した。内田篤人コーチ(36)が担当したCKから先制弾が生まれ、佐々木則夫監督代行(66)が掲げた「攻撃的な守備」から次々に追加点。1試合限りの体制で新生なでしこの指標を示し、8強で終わったパリ五輪後の最初の試合を白星で飾った。

 ウッチー指南のセットプレーが、ゴールラッシュの号砲だった。前半32分の右CK。キッカーMF長谷川の選択はニア。DF北川が勢いよく走り込んでいた。ヘディングシュートがゴール左隅に決まった。

 セットプレーの攻撃は内田コーチが担当。選手には「蹴るタイミング」と「入る位置」を強調して伝えた。序盤からトリックプレーも繰り出し、先制弾が生まれたこの試合4本目のCKは選手同士のイメージが重なった。長谷川は「内田さんの視点とアドバイスは凄くプラスだった」と大きくうなずいた。

 ノリさん統制の攻撃的な守備も機能した。先制した2分後。敵陣で一度相手に奪われたボールを北川が再び奪い返す。素早く攻撃に転じ、MF藤野が2点目を決めた。後半11分のダメ押しの4点目は、相手のクリアボールを拾って攻撃のスイッチを一気に入れた。佐々木監督代行は「切り替えの速さ、展開の速さはいい指標になったと思う」と言葉に実感を込めた。

 1試合限りの体制で臨んだ試合で韓国を一蹴し、27年女子W杯、28年ロサンゼルス五輪へ再スタートを切った。佐々木監督代行は「65%ぐらいはできたかな」と及第点をつけ、年内決定を目指す新監督にバトンをつなげた。 (坂本 寛人)

《19歳谷川がダメ押し弾》 後半から出場した19歳の谷川 がとどめを刺した。守屋からのクロスにダイレクトで右足を合わせてゴール。「都弥さんが良いボールをくれたので、そのボールをしっかり決めることができて良かった」と力強く語った。パリ五輪の1次リーグブラジル戦では劇的な決勝弾を決めた期待の新星。「まずはケガをしないことが一番。残りの3年間が非常に大事な時間になってくる」と27年W杯ブラジル大会を見据えた。

《主将GKが完封》 キャプテンマークを左腕に巻き、クリーンシートで山下が勝利に導いた。主将に指名されたのは25日の練習開始前。佐々木監督代行から「経験を積ませたい」などと伝えられたという。実際にチームの先頭に立ち「今までずっと(前主将の熊谷)紗希さんに甘えてたと自覚した」と、自分と向き合いつつ「1回きり(の限定主将)かなって思ってる。自分がするべきことをいつもすればいい」と、冷静に語った。

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