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石橋貴明 日本S前日に見せた巨人名将の男気に「カッケー!」と大感動 投手陣VS野手陣で大モメ

スポニチアネックス / 2024年10月27日 17時28分

石橋貴明

 お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(63)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)が27日に放送され、元巨人投手で野球評論家の槙原寛己氏(61)がゲスト出演。今から30年以上前に経験した名将の知られざる逸話を明かし、石橋を「カッケー!」と絶叫させる場面があった。

 この日のテーマは「どうなる!?日本シリーズ!!」。オンエア前日の26日に開幕したプロ野球の日本シリーズだが、収録は開幕前の24日。すでに終わっている第1戦の勝敗も分からないなかで難しいトークとなったが、槙原氏が1990年に経験した西武との日本シリーズについて裏話を話し出すと、一気に石橋のボルテージが上がった。

 日本シリーズに向けて一番大事な要素を聞かれ、「いやもう本当に…いい形で出ることなんですよね…」となぜか自嘲気味に語った槙原氏。「1、2戦で2連敗しちゃうとほぼ決まりになっちゃうんで」とまずは最初の2試合が重要と語った。

 そして、石橋が「僕は忘れもしない。東京ドームでマキがデストラーデに初回ダーン!って」と1990年10月20日の日本シリーズ「巨人―西武」第1戦(東京D)で被弾した場面について触れると、槙原氏の苦い記憶が呼び起された。

 まだ130試合制だった1990年、巨人は88勝42敗という圧倒的な成績でセ・リーグを制覇。当時はまだクライマックスシリーズ(CS)がなく、パ・リーグ覇者の西武と日本シリーズで対戦することになった。

 だが、シリーズ開幕の2日ほど前にまさかの事態に陥る。「チーム内でいざこざがあって…」。セ・リーグ優勝への貢献度によって選手にそれぞれの額が振り分けられる分配金。その金額が書かれた一覧表を球団関係者が選手に見せてしまい、上位3~4人が全て野手だったことから「おかしいだろ!」「20勝(5敗)した斎藤(雅樹)がなんで4(5)位なんだ!」「3割打ってるバッター一人もいねーじゃねーか!」などと投手VS野手で大きなもめごとに発展したのだという。

 大事な決戦直前に選手間は最悪の空気。だが、そんな事態を聞いて開幕前日に現れたのが当時チームを率いていた名将・藤田元司監督だった。選手たちを前に「お前ら、もめてるらしいな」と一言。そして、懐から出した札束を机にドーン!と音を立てて置き「これをお前ら、分けろ」「それで文句言わずに試合に挑め」と口にした。

 実はそれは藤田監督自身が受け取った正力賞の賞金300万円。机に置かれた札束のドーンという音が今でも忘れられないという槙原氏だったが、石橋はこの逸話を聞いて驚くと同時に「スゲー!カッケー!藤田さん!」と昭和の名将が見せた豪快な掌握術に感動しまくりとなった。

 「そこまでさせちゃった俺らっていうのも…」と後悔する槙原氏。「負い目は凄いあるんですよ」と今でも忘れられないという。

 だが、この話にはオチがあり、巨人はデストラーデに初戦で被弾した槙原から斎藤、桑田、宮本を先発投手に立てながら1勝もできずに4連敗で敗退。「シリーズで勝てなかった負い目もある。投手陣全滅」と槙原氏が嘆くと、石橋は大笑いだった。

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