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ドジャース・大谷の左肩は「比較的軽症」も「炎症や痛み残る」 元ド軍トレーナーが深沢氏が解説

スポニチアネックス / 2024年10月28日 1時32分

<ドジャース・ヤンキース>7回、二盗に失敗し左肩を負傷、ベンチに戻る大谷を見つめるドジャースファン(撮影・沢田 明徳)

 ◇ワールドシリーズ第2戦  ドジャース4ー2ヤンキース (2024年10月26日 ロサンゼルス)

 「左肩亜脱臼」のアクシデントに見舞われたドジャース大谷は第3戦以降、再び戻ってくることはできるのか――。02年から05年3月までドジャースのトレーナーを務めた深沢英之氏(61=現ルートヴィガー代表)は軽度ならば強行出場は可能との見方を示しながらも、打撃面や投手として復帰する来季以降への影響についても指摘した。

 亜脱臼とは関節が一度外れてもすぐに元の位置に戻ることをいい、これが完全脱臼になると、肩を構成する筋肉が傷ついたり、骨が剥離する重症となる。亜脱臼は一般的には患部を固定した状態で全治3週間程度とされるが、ロバーツ監督の「左肩の動きや可動域は良好」という話を聞く限りでは、程度は一番軽い部類ではないか。

 大谷選手が負傷した場面の映像を見たが、脱臼が起こりやすいスライディングだった。左肩の関節が後方に伸展した状態で手をつき、そこに自分の体重が上から乗るような形になった。ただ、相手選手との衝突などではなく、自分の動きの中で外れたので比較的に軽い症状で済んだと思う。

 ワールドシリーズ第3戦以降の出場は今後のMRI検査の結果を見て判断することになるだろう。1日空くので、本人が「いける」と言うならば、痛み止めと患部をテーピングで固定する処置を施して出場は可能かもしれない。ただ、肩関節が元の位置に戻っても「関節包(ほう=関節を包んでいる袋状の膜)」には炎症や痛みが残る。爆発的なパワーと飛距離を生み出す大谷選手の打撃スタイルの特徴は左手の強い押し込みなので、仮に出場できたとしてもスイングに少なからず影響は出ると思う。また、プレーすることで痛みが強くなることも考えられる。

 心配なのは、肩の関節は可動域が大きく使える分、どの関節よりも外れやすく、繰り返す可能性があること。来季からは投手としても復帰する。投手にとって利き腕側の脱臼は致命傷になりかねないが、大谷選手は左肩だったのが幸い。それでもグラブを持つ左手の動きというのは、重心移動や右腕を効率よく回す際に非常に重要なので今後はより慎重になるはず。いずれにせよ、大谷選手にとって体の部位でケアするポイントが一つ増えたということは言える。

 ≪故障リスク考慮「50―50」今季限り?≫大リーグ史上初の快挙となった大谷の「50―50」は、来季以降は見られないかもしれない。打者専念の今季は過去最多だった21年の26盗塁を大きく上回るリーグ2位の59盗塁をマーク。二刀流に戻る来季は故障のリスクから盗塁数は減少するとみられていたが、今回、盗塁の際に負傷したことで来季以降は走塁面で制限がかかる可能性が高い。

 ▽大谷の負傷 メジャー1年目の18年10月と23年9月の2度、右肘を手術。それ以外では23年に7月の球宴後、脇腹、両ふくらはぎ、右手中指が相次いでけいれん。9月にフリー打撃で右脇腹を痛め、残り試合を欠場した。日本ハム時代は1年目の13年7月11日の楽天戦前にフリー打撃の打球を顔面に受け右頬(きょう)骨不全骨折。17年4月は左太腿裏肉離れで2カ月離脱した。16年日本シリーズでは左足首を痛め、17年WBC出場を断念。肩の負傷は日米通じ初めて。

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