日テレ 「24時間テレビ」募金総額15億円超に感謝「歴代4位の大きな金額」 キャッスレスが「半分超」

日本テレビ社屋

　日本テレビの定例社長会見が28日、東京・汐留の同局で行われ、8月31日～9月1日に放送された「24時間テレビ47」の募金総額が9月30日時点で約15億1095万円だったことに言及した。

　27日に放送された日本テレビ系「24時間テレビ47　もう1つの物語」（後4・00）内で発表した。お笑いタレントのやす子が挑戦した「全国の児童養護施設に募金マラソン」で「5億493万6310円」。一般募金として「10億601万5397円」の寄付金が集まり、総額は15億1095万1707円となった。同番組の昨年の募金総額8億4805万9341円を大幅に上回った。

　石澤顕社長は「今年の24時間テレビは募金活動をはじめ大変厳しい環境下での放送だった」と振り返り、募金総額について「本当に多くの人たちが募金に協力してくださった。心から感謝申し上げたい」と述べた。

　取締役常務執行役員の澤桂一氏は「24時間テレビの47回の歴史の中でも歴代4位の非常に大きな金額」と説明。やす子が行った「全国の児童養護施設に募金マラソン」について、「これが非常にわかりやすかった。やす子さんへの共感から約5億円集まった」とした。

　今年の募金はキャッスレス決済が多かったという。「キャッシュレス決済が大幅に伸びたことが全体の金額を押し上げるかたちになった。キャスレスの伸びは前年比で8倍に達する。募金総額に占めるキャッスレスの割合は半分を超えている」と、今年の特色を語った。

　やす子のマラソン児童養護施設募金の使い道については、主に「【子ども支援】図書券、自転車、子ども服、スポーツ用品、パソコン、タブレット、【施設支援】食事券、テレビ、掃除機、サーキュレーター、空気清浄機、自動車」など全て児童養護施設支援のために使用すると発表していた。

　一般募金の使い道は「全て福祉支援、環境保護活動支援、自然災害復興支援のために使用します。寄付金のうち4251万4025円は能登半島地震および、奥能登豪雨の義援金として石川県へ拠出予定です」としている。。

　「24時間テレビ」を巡っては、昨年11月、系列局の日本海テレビジョン放送（鳥取市）の男性が2014年以降、寄付金の計約1118万円を着服していたと同局が発表した。同社で放送したチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金も含まれていたとし、この男性を懲戒解雇。鳥取警察署に被害届を提出していた。