永世資格獲得の藤井聡太棋聖「より一層の研さんを積んでいきたい」

＜ヒューリック杯第95期棋聖戦就位式＞就位状を手に笑顔を見せる藤井聡太棋聖（左は羽生善治会長）（撮影・会津　智海）

　将棋の第95期棋聖就位式が28日、東京都港区で行われた。6～7月の5番勝負で挑戦者・山崎隆之八段（43）を3勝0敗と下し、5連覇で自身初の永世資格を獲得した藤井聡太棋聖（22）＝王将含む7冠＝が出席。就位状、賞杯、賞金に加え、永世棋聖を記念した特別賞などが贈られた。

　藤井棋聖は「力戦を得意とする山崎八段との5番勝負は序盤から経験のない戦いとなる将棋が続いた。予想していない手を指されることも多く、将棋の面白さ、奥深さを感じながら対局することができた」とシリーズを振り返り、「全体として充実感があった。永世棋聖の資格を得ることもでき、棋聖戦を通して成長したことを感慨深く思うと同時に、これからより一層の研さんを積んでいきたい」と謝辞を締めくくった。