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ドジャース・大谷 WS開幕前日練習の“異例”ダッシュは下半身ケアのためだった

スポニチアネックス / 2024年10月29日 1時32分

24日にベースランニングする大谷(撮影・沢田 明徳)

 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回はワールドシリーズ開幕前日練習での“異例”ダッシュの真相についてレポートした。

 24日のワールドシリーズ開幕前日練習で大谷が突如、普段は行わないグラウンドでのベースランニング、ダッシュを繰り返したため、「珍しく高鳴る鼓動を抑えられないようだった」と記したが、訂正したい。このダッシュには確たる理由があったからだ。

 リーグ優勝決定シリーズ後の調整期間は21~24日の4日間。21日はオフで22、23日は非公開の全体練習だったが、22日には全選手にベースランニングが課されていた。ストレングスコーチのトラビス・スミス氏は「翔平が24日に走ったのは、22日に(他の練習との兼ね合いで)走らなかったから」と説明した。

 さらに「4日間も走らないと故障のリスクが増すから、全選手が走るように留意した」と続けた。実戦で急に全力疾走して下半身に負担がかからないよう、最大限の注意を払っていた。結果として大谷は26日の第2戦で二盗を試みた際に左肩を負傷してしまったが、下半身の故障ではなかったのは不幸中の幸いなのかもしれない。

 ただ、第1戦直前のキャッチボール後に観客をあおってからスタンドにボールを投げ入れる姿などは、自身初の舞台に「高鳴る鼓動が抑えられないようだった」。これまでもファンの熱気と比例するように感情をむき出しにし、想像を超える結果を残してきた。

 何よりも思い焦がれてきた夢舞台で、ケガを負ってしまった。今季最終盤で最大の逆境が立ちはだかるが、この世界一を勝ち取るために、今まで野球に全てを注いできた。野球の神様は最後に大谷を見捨てない。そう信じて、第3戦以降を見守りたい。

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