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「彼は“出場する”と強く主張した」左肩亜脱臼の大谷が出場熱望 ド軍指揮官語る 検査は「部分的脱臼」

スポニチアネックス / 2024年10月29日 7時48分

ワールドシリーズ第3戦<ヤンキース・ドジャース>試合前に会見し報道陣の質問に答えるロバーツ監督(撮影・沢田 明徳)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が28日(日本時間29日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第3戦の試合前会見に臨み、「1番・DH」で先発出場する大谷翔平投手(30)に言及した。

 大谷は26日(同27日)のWS第2戦に「1番・DH」で先発出場。7回の第4打席で四球で出塁後、二盗を試みた際に左肩を負傷し、試合後、ロバーツ監督が負傷について「左肩の亜脱臼」と発表していた。

 指揮官は「大谷の肩のMRI検査では、部分的な脱臼を確認したが、構造的な損傷はなかった」と患部の状態を説明した。

 その上で「大谷は昨日、日々のルーティンの80%のメニューを消化し、状態が良かった」と前日の練習で8割メニューをこなし、問題なかったとした。

 また、「彼は“出場する”と強く主張した」と大谷本人が出場を強く望んだとし「昨夜、ケージの中で彼がスイングするのを見たが、本当に良くて力強く見えました。力強い打球だった」と打撃練習も問題なかったと指揮官。「私たち全員の心の中ではもっと不確実性があったと思うが、彼は試合後からずっとプレーするつもりだった」と大谷が第2戦後から、すでに第3戦に向けて出場意欲を持っていたと語った。

 もちろん「多少の痛み、不快感はあり、その方が大きいと思う」と100%ではないとしつつも「亜脱臼は個人差があるとはいうものの、スイングして痛みがない時もあれば、少し不快なものもあったという。しかし、私としては、彼が危険にさらされることはないだろうと感じた」と出場することで患部にさらなるダメージが加わることもないだろうとした。

  左打者にとって後ろ側となる左肩の故障は打撃に影響しないのかという質問にも「前がかりになったり、タイミングが外されたとき、(スイングの際に)前の肩のバットを持った手は裏返しになってしまう。左打者の場合、右腕はそうなってしまう危険があるということ。後ろ側の肘、肩(左打者の左腕)はもっと固定されているため、空振りや突っ込んだときにも危険な状態になることが少ない」と指揮官。「2020年のコディ・ベリンジャーは前の肩だったから、注意深くならねばならなかった。そういった意味で、後ろの肩の方が都合がいい」とした。

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