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新潟の特別指定DF稲村が決意の合流 ルヴァン杯決勝へ大一番前に送り出してくれた東洋大のためにも

スポニチアネックス / 2024年10月30日 4時45分

ルヴァン杯出場に強い意欲を示している稲村

 J1新潟はオフ明けの29日、聖籠町のアルビレッジで、11月2日のルヴァン杯決勝の名古屋戦へ向けて再び始動した。来季加入が内定している特別指定のDF稲村隼翔(東洋大4年)がチームに合流。新潟デビューを果たした大会で有終の美を飾ろうと、闘志を燃やしている。

 ルヴァン杯のタイトル獲得に必要なピースが、強い決意を持ってチームに合流した。特別指定ながら、ルヴァン杯はJ2長崎とのプレーオフラウンド2試合を除く6試合でフル出場している稲村は力強く語った。

 「(ルヴァン杯初戦の)いわき戦に出た時から、決勝で活躍することを目指していた。いい準備をしたい」

 新潟デビューとなった4月のいわき戦で「ビルドアップでバタバタしてしまった」と反省を口にしていた22歳は、この半年間で成長した。左足の正確なフィードはもはや代名詞となり、川崎Fとの準決勝2試合はリーグ戦で守備にもろさが出ていたチームに堅守で貢献。リーグ戦含めて公式戦16戦出場し「試合に出れば出るほど経験を積めて、その経験が自信になっている」とうなずく。

 デビューを飾ったルヴァン杯は「大事にしてきた」大会だ。決勝が行われる11月2日は関東大学リーグでも首位の明大戦が控える。26日の大学リーグ戦後、井上卓也監督から「自分のプレーしたいところで」と言われ、新潟を選んだ。「(東洋大の)みんなに“頑張ってこい”と言われ、その言葉が一番うれしかった」と感謝する。

 0ー3で敗れた9月の名古屋戦はメンバー外だったが、映像を見てイメージはできている。苦戦した相手のマンツーマン気味のプレスには「奥行きを使った攻撃」を意識し、得意のフィードを生かせるよう準備を進める。

 大学と新潟を何度も行き来しながらの活躍で、東洋大には新潟サポーターから寄付金が集まっている。期待の表れに感謝しつつ、サッカー選手としての自覚十分に試合にだけ集中している。「勝たないと意味がない」。頂点に立って大学の仲間、新潟サポーターに恩返しする。(西巻 賢介)

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