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初Vで米国進出へ!27歳・脇元華 宮里藍らに並ぶ大会コース記録で首位発進「自分でもびっくり」

スポニチアネックス / 2024年11月1日 4時1分

<TOTOジャパンクラシック第1日>9番、チップインバーディーを決めた脇元華(撮影・井垣 忠夫)

 ◇女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日(2024年10月31日 滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦で、日本女子ツアーも兼ねるビッグトーナメントが開幕。初出場の脇元華(27=GMOインターネットグループ)が9バーディー、ボギーなしでアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、宮里藍らに並ぶ大会コース記録の63をマークし、単独首位発進を決めた。念願のツアー初優勝をつかみ、米国進出を狙う。2打差2位には元世界ランク1位の高真栄(コ・ジニョン、29=韓国)が続いた。

 ハロウィーンカラーのウエアに身を包んだ脇元は、最終9番でグリーン手前からチップインバーディーを奪うと思わず膝から崩れ落ちた。63は自己ベストを2打更新し、尊敬する宮里藍らが記録した大会コース記録に並ぶ快スコア。「自分でもびっくり。ここ最近はショットの調子は良かったので、凄く自信を持って打てている」。初めて臨んだ英語でのLPGA公式会見で少しだけ胸を張った。

 10番パー4から出て第2打を4メートルにつけた一打から快進撃が始まった。好調なショットを武器にボギーなしで9バーディー。2週前に畑岡奈紗と同組で回り、スイング時の軸の安定感を目の当たりにして「衝撃を受けた」。そのイメージを持って練習し、状態が向上。前週は山下美夢有と回り、傾斜地からも振り切る姿を見てラウンドから意識した。ささいなヒントも逃さない。27歳はそんな向上心を持っている。

 米ツアーにはかねて憧れがあった。中学時代にタイで開催されるホンダLPGAを観戦。宮里藍ら世界トップのプレーを目に焼き付け「私もここで戦いたい、とゴルフのスイッチが入った」。プロの道に進むきっかけになった原体験。だからこそプロ7年目で初めて出場できた今大会に懸ける思いは強い。

 まずは日本で1勝目をつかんでから、米ツアーに挑戦したいと思っていた。「勝てずに行くと叩かれやすいのかなって」とちゃめっ気たっぷりに笑う。ただし今大会で優勝すれば、1勝目が米ツアーになる。「勝ちを目指していく。米ツアーにチャレンジしたい」。初日の1桁順位で日本ツアー勢は脇元ただ一人。レジェンドらに並ぶ63を叩き出した自信を胸に、残り54ホールを駆け抜ける。 (中村 文香)

《自己ベスト2打更新》 脇元の63(9アンダー)は瀬田GCでの大会コース記録に並んだ。03、04年のアニカ・ソレンスタム、04年の宮里藍、中嶋千尋、大場美智恵、05年のヤング・キム(韓国)が記録している。また19、23年にマークした自己ベスト65を2打更新した。

 ◇脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日生まれ、宮崎県出身の27歳。8歳から競技を始める。宮崎日大高を経て、3度目挑戦の18年7月のプロテストで合格。19年に賞金ランク47位で初シード獲得も翌年に喪失し、今季はQTランク7位の資格で出場。プロ初優勝となった下部ツアーのハナサカ・ヤンマー・レディースの舞台は今会場からほど近い琵琶湖CC。1メートル74、64キロ。

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