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日本ハム・栗山CBO「私がイメージする大谷翔平はもっと凄い」 称賛の言葉とエール

スポニチアネックス / 2024年11月1日 1時32分

栗山英樹氏

 ◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7-6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)

 日本ハム・栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO=63)が、大谷に称賛の言葉と「栗山流」のエールを送った。日本ハム監督時代に二刀流として育て上げ、メジャーへ「世界一の選手に」と送り出してから7年。誰もが認める唯一無二のプレーヤーに成長したことを喜ぶと同時に、野球界へ“遣わされた存在”として果たすべき使命がまだあるとした。

 世界一の選手になると思ってメジャーへ送り出し、米国で最高の評価を受けてワールドシリーズを勝った。昨年のWBC優勝から今また世界一に。こういう選手になってくれたら、野球の凄さ、面白さ、難しさ、その全てを表現してくれるはずだと信じていた。

 一番うれしかったのは、翔平のことを米国の人たちが、野球人たちが認めてくれて、ここまでたどり着いたことだ。それが何よりうれしかった。ワールドシリーズでもケガをしながらプレーし、ジャッジ選手も「世界一の選手だ」と言ってくれた。世界が認める選手になって勝ってほしいと思い、信じていたから、そのことに関してはうれしかった。

 ただ、本当に世界一の選手としての数字が残せたかといえば、私がイメージする大谷翔平はもっと凄い。世界一の選手へは、まだ越えるべき最後のハードルが残っている。誰も届かない圧倒的数字を残してくれると信じている。今は進化の過程であり、違う姿を見せてくれるはずだ。

 今、米国4大スポーツの中でMLBの評価が落ちていると言われるが、それはMLBに限らない。世界中で野球の評価が下がりつつある。日本も例外ではないだろう。翔平はそういう時代に、野球の凄さを示すために遣わされた選手であり、使命を持った選手だと思っている。その意味では前に進んでいる。ただ、これで使命を果たしたと思ってはいけない。やるべきことはまだある。大谷翔平ならばもっと野球の凄さや面白さ、難しさ、全ての魅力を伝えてくれると信じている。その旅はまだ道半ばだ。

 ≪PS2勝の由伸「格好良かった」≫栗山氏は大谷とともに世界一へ貢献した山本も称賛した。6月に右肩痛で離脱したが、9月中旬に復帰し、ポストシーズンは2勝を挙げた。「由伸もいろんな意味で大変だったと思うけど、ああいうところで由伸らしく投げてくれた。格好良かったし、うれしかった」。昨年のWBCでも侍ジャパンの世界一に貢献した右腕に称賛を惜しまなかった。

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