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日本バンタム級王者・増田陸 V1戦へ「しっかりクリア」 挑戦者・宇津見は「作戦がはまれば倒せるかも」

スポニチアネックス / 2024年11月1日 17時49分

前日計量をパスした増田(左)と宇津見

 ◇プロボクシング日本バンタム級タイトルマッチ10回戦 王者・増田陸(帝拳)《10回戦》宇津見義広(ワタナベ)(2024年11月2日 後楽園ホール)

 『WHO’s NEXT DYNAMIC GLOVE ON U-NEXT Vol. 26』メインイベントの日本バンタム級タイトルマッチ10回戦の前日計量が1日、都内で行われ、日本同級王者の増田陸(27=帝拳/5勝5KO1敗)が挑戦者で同級8位の宇津見義広(40=ワタナベ/17勝10KO11敗6分け)とともにリミット(53・5キロ)を100グラム下回る53・4キロで一発でクリアした。

 増田は初防衛戦へ「真価が問われる。いい勝ち方をしてしっかりクリアしたい」と気合十分。4回KO勝ちで日本同級王座を獲得した、7月の前戦に続く連続KOを見据えた。

 来年には世界挑戦の可能性も浮上する。バンタム級は主要4団体を日本人王者が占める中、挑戦を希望する王者を問われると「難しいですね…」と前置きした上で「チャンスがあれば誰とでもという思いはもちろん持っている。しっかり目の前の試合をクリアしていって、その中でチャンスを逃さないように必ず世界を獲りたい」と決意表明した。

 ただ世界の舞台で、現WBA世界同級王者・堤聖也(28=角海老宝石)へのリベンジも見据えている。23年8月の日本同級タイトルマッチで判定負けした、堤は10月13日(有明アリーナ)に行われたタイトルマッチで前王者の井上拓真(28=大橋)に判定勝ち。会場で同一戦を観た増田は「凄く気合が入った」と振り返り「一度負けている立場なので、まずはしっかり自分を高めたい。その上で再戦の機運が高まれば、しっかりリベンジして勝ちたい」と見据え、まずは目の前の一戦をこなすことを強調した。

 対する宇津見は、04年9月のデビューからプロ20年目で初のタイトル挑戦。「相手は強い、強い増田選手。今まで感じたことのない質の緊張感を感じている。この試合に向けた覚悟ができた」と引き締まった表情で決意をにじませた。

 試合正式発表後は勤務する大型給湯器の搬入、取り付けの仕事量を減らし、約1カ月間調整に時間を割いた。「今までぬるかったとことをこの歳になって再確認できた。最高の練習ができました」と手応えを口にする。

 不退転の覚悟を口にする40歳は「作戦は何パターンか用意してきた。もう少し時間がほしかったが、はまればすぐ倒せるかもしれない。乞うご期待という感じです」と王者からの番狂わせを狙う。

 試合はU-NEXTで生配信される。

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