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広島ドラ2 富士大・佐藤 球団左腕初新人王狙う!「目指す価値はある」 22歳の誕生日に飛躍誓った 

スポニチアネックス / 2024年11月2日 5時47分

広島から指名あいさつを受けた富士大のドラフト2位・佐藤(左)と同4位・渡辺

 広島にドラフト2位指名された富士大・佐藤柳之介投手(22)と同4位指名の渡辺悠斗内野手(22)が1日、岩手県花巻市の同大学で白武佳久スカウト統括部長、近藤芳久担当スカウトから指名あいさつを受けた。この日が22歳の誕生日の即戦力左腕は球団左腕で初の新人王を、長打力が光る右打者は故障離脱しない鉄人スラッガーを、それぞれ目指すと誓った。

 22歳の誕生日に、広島から指名あいさつを受けた佐藤は「凄く光栄。22年間の中で一番うれしい日になった」と白い歯をのぞかせた。近藤担当スカウトが「阪神の伊藤(将)投手のような球持ちの良さが特長」と評する即戦力左腕。本人も自覚する。

 「意識はしていなかったけど、友達にもよく言われますし、見ていて凄く参考になる方だと思っています」

 直球は最速148キロでも、球持ちが良いため打者は球速以上の体感速度を感じ、差し込んだり空振りを奪う。母校・東陵高の千葉亮輔監督から「伸びと切れで勝負するんだよ」と教えられ、ラプソードなど最新機器を使う富士大で質を磨いた。

 「どんな感覚で投げればいいか、数値を照らし合わして練習できる環境が大きかった。質を意識して、あまり打たれなくなった」

 富士大の安田慎太郎監督は「ハイパフォーマンスが出る時期の実力は高い。年間維持できるかが鍵」と指摘。佐藤は目標に「開幕ローテーションに入り、ケガなく1年間回ること」を挙げた。達成すれば新人王が見える。

 「簡単には獲れないタイトル。意識はしませんが、入ったからには目指す価値はあると思う。一試合一試合しっかり投げて、結果的に獲れれば一番いい」

 広島の歴代新人王は右腕ばかり。左投手で初の快挙へ。プロで新たな挑戦が始まる。(江尾 卓也)

 ◇佐藤 柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年(平14)11月1日生まれ、宮城県出身の22歳。東陵では2年秋からエースで、3年夏の宮城県独自大会は4強。富士大では1年春からリーグ戦に登板し通算11勝。4年秋にベストナインとMVPを獲得。1メートル79、86キロ。左投げ左打ち。

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