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NTT西日本は初戦敗退 阪神ドラ1伊原は先発し4回途中2失点「プロでは日本一になりたい」

スポニチアネックス / 2024年11月2日 6時3分

<Honda・NTT西日本> 3回、Honda・桧村に四球を与え、顔をしかめるNTT西日本・伊原(撮影・須田 麻祐子)

 ◇第49回社会人野球日本選手権1回戦 NTT西日本0―3Honda(2024年11月1日 京セラD)

 NTT西日本はHondaに0―3と零敗を喫し、2019年以来4大会ぶりの初戦突破を逃した。阪神からドラフト1位で指名された伊原陵人投手(24)が先発も、3回1/3を2失点で社会人野球最後の大会を終えた。

 伊原にとって社会人最後の大会が幕を閉じた。3回1/3を5安打2失点で降板。打線の援護もなく、敗戦投手となった。先発としての役目を果たすことができず、唇をかんだ。

 「先発としてチームを代表して投げさせてもらったが、うまく試合をつくれなかった。ふがいない…」

 屈辱の初戦敗退。それでもドラ1としての片りんは見せつけた。威力十分の直球を披露。初回の11球目に自己最速タイとなる149キロを計測した。打者が差し込まれ、詰まったようなファウルを打つ場面が多く見られた。自身の目標である「MAX150キロ以上&平均球速アップ」へは着実に近づいている。バックネット裏から熱視線を送った担当の阪神・熊野スカウトは「149キロも出たし、体の感じも全然問題なさそう。ボールは来ていたのでよかった」と改めて直球の強さを評価した。

 コーナーに投げ分ける制球力をセールスポイントとする即戦力左腕だが、この日は4与四死球。本来の姿は影を潜めるも要所では持ち味を発揮した。「直球で押していくというのがスタイル。今後も継続していきたい」。2回2死二塁では右打者の内角を突く140キロで見逃し三振とし、3回2死一、二塁では右打者の外角いっぱいに147キロ直球を投げ込み、空振り三振を奪った。

 「いつも通り投げられた部分と、厳しく攻めた中で当ててしまった部分があった。レベルを上げるためにも、また明日からの過ごし方が大事になる」

 京セラドームは、阪神がシーズンでホーム球場として使用する期間もある。藤川新監督が期待する先発投手として、プロの舞台で雪辱のマウンドに挑む。「社会人で経験させていただいたことを生かして、プロでは日本一になりたい」。社会人でかなわなかった日本一の夢は、次のステージで必ずかなえてみせる。 (松本 航亮)

 ◇伊原 陵人(いはら・たかと)2000年(平12)8月7日生まれ、奈良県橿原市出身の24歳。小1から晩成フレンズで野球を始め、主に投手。八木中では軟式野球部。智弁学園では2年春から背番号11でベンチ入りし2年秋から背番号1。3年春に甲子園出場。大商大では2年秋に最優秀投手、3年春に最多勝、最優秀防御率でベストナインを受賞。NTT西日本では2年連続で都市対抗出場。1メートル70、77キロ。左投げ左打ち。

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