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川淵三郎氏 史上最高の決勝と評価 ルヴァン杯準Vの新潟にエール「次はリーグ優勝で丸刈りにさせて」

スポニチアネックス / 2024年11月3日 4時37分

新潟との思い出などを語る川渕相談役

 ◇ルヴァン杯決勝 新潟3―3名古屋(PK4―5)(2024年11月2日 国立)

 アルビレックス新潟立ち上げ時にJリーグチェアマンだった日本サッカー協会の川淵三郎相談役(87)が本紙に手記を寄せた。

 ルヴァン杯史上最多の観客の下、史上最高の決勝戦が行われた。試合内容も最高だった。新潟はパスサッカーを徹底し、名古屋は速攻で攻める。それぞれ特長を生かした戦いぶりで、見どころが山ほどあった。大満足の試合。(デットマール・)クラマーさんがよく「ベストを尽くした者のみが勝利の女神に運命を委ねられる」と言っていた。最後は名古屋に運があったということだが、実力は互角だった。両者ともに本当にベストを尽してくれた。新潟の来年の活躍を楽しみにしている。

 去年、新潟の試合を結構見た。ともかく攻撃の姿勢を見せて、凄かった。今年もその延長線上でかなりいいチーム。安全第一というサッカーじゃなくて、前から前からという感じが実ってここまできた。

 Jリーグのチェアマン時代、新潟には事あるごとに行っていた。昔、僕が生きている間に新潟が優勝することはないと思う、という話をした。そうしたら僕が帰った後に地元の人たちが集まって、優勝して川淵さんを丸刈りにしようという会ができたと間接的に聞いた。それで先日、渋沢栄一賞をもらった古泉さん(古泉肇・亀田製菓元会長)のお祝いに呼ばれた時のあいさつで、リーグで優勝したら丸刈りになるとここで約束します、と初めて言及した。

 アルビレックス新潟は初め、空き地みたいなところを借りて練習をしていた。永井(良和氏)が監督をやっていた時に、心配だから見に行った。いい練習場ができて、これで一人前になったなという感じだった。日韓W杯でビッグスワンをつくってもらって、毎回4万人が入り、サッカーに興味と関心を持ってもらった。新幹線から見たビッグスワンは物凄くきれい。地域の誇りとなった。

 それから20年以上がたって、決勝に上がってきただけでも夢のような話だ。だから次はリーグで優勝して丸刈りにさせてほしい。(日本サッカー協会相談役)

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