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オールブラックスが2点差でイングランド撃破! 途中出場マッケンジーのコンバージョンで終盤再逆転

スポニチアネックス / 2024年11月3日 2時20分

<イングランド・ニュージーランド>接戦を制して喜ぶシティティ(左)らニュージーランドの選手たち(ロイター)

 ◇ラグビー オータム・ネーションズシリーズ(2024年11月2日 ロンドン アリアンツ・スタジアム)

 世界ランキング3位のニュージーランド(NZ)が同5位のイングランドを敵地で24―22(前半14―12)と破り、オータム・ネーションズシリーズ初戦を白星で飾った。NZは19年W杯日本大会の準決勝(7-19)で敗れて以降、イングランドには3勝1分け。通算対戦成績を36勝8敗2分けとした。

 NZは64-19で快勝した先月26日の日本代表戦から先発を11人変更。日本戦はメンバー外だったボーデン、スコット、ジョーディーのバレット3兄弟がスタメンに名を連ね、サントリー(現東京SG)とトヨタでプレー経験のあるB・バレットはFBではなくSOでの先発となった。試合前恒例のNZの「ハカ」に対し、イングランドは肩を組み、ハーフウエーライン上に並んで対抗。今年9月に「トゥイッケナム・スタジアム」から改称された8万2000人収容の競技場には地元ファンの応援歌「Swing Low,Sweet Chariot」が鳴り響き、ハカの歌声をかき消した。

 立ち上がりから速い連続攻撃を仕掛けたイングランドは前半5分、SOマーカス・スミスのPGで3-0と先制。NZは直後にフッカーのテーラーが脳しんとうで交代するアクシデントに見舞われたが、同9分に日本戦はNo.8だったフランカーのシティティが敵陣深くで相手2人を引きつける見事なオフロードパス。WTBテレアが右隅にグラウンディングして7-3と逆転した。7-6で迎えた28分には敵陣左中間のラックからFBジョーダンがB・バレットとクロスするムーブで抜け出し、左中間にトライを決めて14-6とした。

 だが、イングランドは速いディフェンスと強力スクラムで次々と反則を誘い、31分と37分のPGで12-14と2点差に詰め寄って折り返した。後半4分には自陣22メートルラインでスミスが相手パスをインターセプトしてカウンター。追いすがるジョーダンをかわしてつなぎ、最後はWTBフェイワボソが左中間へ飛び込んで19-14と試合をひっくり返した。

 NZは後半18分、カウンターからB・バレットがインゴールへ飛び込んだが、その前のプレーでノックオンがあったとしてトライは認められず。逆にイングランドがPGを決めて22-14とリードを広げた。それでもNZは元東京SGのSOマッケンジーらを投入して勢いを取り戻し、27分にマッケンジーのPGで17-22。さらに敵陣の反則でもPGを狙わずに攻め続け、36分に大外で受けたテレアがタックルを外して右隅へ飛び込み22-22の同点。難しい角度からのコンバージョンをマッケンジーが成功させて24-22と再逆転に成功した。

 NZは38分に途中出場のCTBレーナートブラウンが危険なプレーでイエローカードを受けた。イングランドは途中出場のSOフォードがPGを右ポストに当てて失敗も、はね返りのボールをNZがノックオン。逆転を狙い敵陣でのスクラムから攻め続けたものの、ラストプレーでフォードがDGを右へ外し、地元で12年ぶりのオールブラックス撃破を逃した。

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