日体大4年のブフチョローンが学生横綱に!決勝は史上初のモンゴル出身対決「先輩の強さ見せないと」
スポニチアネックス / 2024年11月3日 6時53分
第102回全国学生相撲選手権大会が2日、東京・両国国技館で開幕した。大会第1日目の個人戦は全196選手で争われ、ブフチョローン(日体大4年)が制して初めての学生横綱に輝いた。
筋骨隆々の肉体から繰り出す投げ技や低い攻めを武器に勝ち進み、決勝に進出。デルゲルバト(日体大1年)を相手に、立ち合い胸から当たって押し込んでおいての右突き落としで勝負を決めた。3、4年時に全国学生体重別大会無差別級2連覇の実績を持っており、大学通算3冠目が学生横綱のビッグタイトル。「この4年間で目指してきた学生横綱を手に入れて本当にうれしい。最後まで諦めずに稽古やってきてよかった」と感慨を込めた。決勝では、同郷の3学年後輩を相手に「先輩の強さを見せないといけないと思った」と主将の意地を示した。
モンゴル出身の学生横綱は、2016年のトゥルボルド(日大=現十両・水戸龍)、2020年のデルゲルバヤル(日体大=現幕内・欧勝馬)、2022年のチョイジルスレン(日体大=現幕内・阿武剋)に続いて4人目。日体大からはチョイジルスレン以来8人目の学生横綱誕生となった。日体大同士の決勝は、一昨年のチョイジルスレン―中村泰輝(現大関・大の里)以来2年ぶり。モンゴル出身同士の決勝は史上初のことだった。
東日本学生新人戦準優勝の実績を持つデルゲルバトは、初めての全国大会入賞。1年生ながら決勝に進出するのは、2019年に優勝した中村泰輝以来5年ぶりのことだった。今季4冠で学生ランキング暫定1位の五島雅治(拓大4年)は、力強い押し相撲で順調に勝ち進んでいたが準決勝でデルゲルバトに突き落としで敗れた。
国民スポーツ大会優勝の大森康弘(金沢学院大3年)と全国学生体重別135キロ未満級4連覇の花岡真生(日大4年)は、ともにベスト16で敗退。大森はB、Cクラスの選手による一次トーナメントから出場して7試合勝ち進んできたが、五島雅治に押し出しで敗れた。花岡は初戦では得意の右上手投げを決めたが、その後はなかなか得意の形を作らせてもらえず。引いて呼び込んだところを児玉亮(拓大3年)に攻め込まれて送り出しで敗れた。
今大会はベスト8以上に入れば幕下最下位格付け出し、ベスト16なら三段目最下位格付け出しの資格がそれぞれ与えられる。4年生では、既に幕下付け出し資格を得ていた花岡真生と五島雅治に加えてブフチョローン(日体大)、江連春樹(東洋大)、川上竜昌(日大)、浦山秀誠(近大)が新たに同資格を獲得。また、4年生ではスフバット(専修大)、里海斗(日大)、ミャンガンバヤル(東洋大)、佐藤架月(法政大)、谷内勝哉(東農大)の5人が三段目付け出し資格を獲得した。
▽個人戦 優秀16選手決勝トーナメント1回戦
デルゲルバト(日体大1年) 押し出し 佐藤架月(法政大4年)
江連春樹(東洋大4年) 押し出し 杉本弘樹(日体大2年)
五島雅治(拓大4年) 押し出し 大森康弘(金沢学院大3年)
川上竜昌(日大4年) 寄り切り 谷内勝哉(東農大4年)
児玉亮(拓大3年) 送り出し 花岡真生(日大4年)
篠侑磨(金沢学院大2年) 突き落とし ミャンガンバヤル(東洋大4年)
浦山秀誠(近大4年) 上手投げ スフバット(専修大4年)
ブフチョローン(日体大4年) すくい投げ 里海斗(日大4年)
▽準々決勝
デルゲルバト 押し出し 江連春樹
五島雅治 押し倒し 川上竜昌
児玉亮 寄り切り 篠侑磨
ブフチョローン すくい投げ 浦山秀誠
▽準決勝
デルゲルバト 突き落とし 五島雅治
ブフチョローン はたき込み 児玉亮
▽決勝
ブフチョローン 突き落とし デルゲルバト
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