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T・ヘルナンデスかソトか、ビューラーか佐々木か、あるいはアダメズか、オフのドジャース補強戦略を分析

スポニチアネックス / 2024年11月3日 8時15分

涙を流しながらスピーチし、拍手に包まれるT・ヘルナンデス(中央)(AP)

 ロサンゼルスタイムズ紙のジャック・ハリス記者が、このオフのドジャースの補強戦略について報じている。

 世界一メンバーのうち、ケビン・キーアマイヤー外野手とダニエル・ハドソン投手が引退。加えて6人の選手がFAになる。テオスカー・ヘルナンデス外野手、ジャック・フラーティ投手、ウォーカー・ビューラー投手、ブレーク・トライネン投手、キケ・ヘルナンデス内野手、ジョー・ケリー投手だ。

 ハリス記者はチームが補強すべきは外野と先発ローテーションだと指摘する。ドジャースがムーキー・ベッツをライトに固定する場合、T・ヘルナンデスのFAでレフトが不在となる。アンディ・パヘス、クリス・テーラー、ジェームス・アウトマンもいるが、この3人のうち誰も今年レギュラーとして定着できなかった。そのためドジャースが今オフにスーパースターのフアン・ソトとの高額なFA争奪戦に参加する可能性があるという。特にT・ヘルナンデスと再契約しない場合、その可能性が高まる。

 今季、T・ヘルナンデスは打率・272、ともい大谷に次ぐチーム2位の33本塁打、99打点をマーク。昨オフにドジャースと1年2350万ドルの契約を結び、「ドジャースが最優先。できる限りのことをして戻ってきたい」と訴えたが、今季の成績を受けて大幅な昇給を狙うこともでき、当然、他球団とも交渉する。

 先発ローテーションについては、少なくとも1人、多ければ複数の新しい先発投手が必要になる可能性が高い。軸になるのはタイラー・グラスノーと山本由伸。そこに大谷翔平、クレイトン・カーショー、さらに生え抜きで長期のリハビリから戻ってくるダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンが加わる。しかし4人はケガ明けのため、投球回数の制限がかかる。6人ローテーションで回す可能性もあり、経験の浅い若手有望株に頼り切らないのであれば、投手陣の層を厚くしなければならない。

 FA市場の先発投手には、ブレイク・スネル、コービン・バーンズ、マックス・フリードなど豊富なタレントがそろっている。さらに日本投手の佐々木朗希が市場に出る可能性もある。フラーティとビューラーは再契約を希望しているが、テオスカー・ヘルナンデス同様、他球団とも交渉する。

 ワールドシリーズ前、ビューラーは「できるだけ長くここにいたい」と話したが、ドジャースが1年2100万ドルのクオリファイングオファー(QO)を提示するかどうかが、まずは再契約のポイントとなる。

 トライネンとキケ・ヘルナンデスはポストシーズンで重要な役割を果たした。2人とも20年と24年の世界一メンバーだが、36歳と33歳で、果たして再契約をするのかどうか。ドジャースが注目しているもう一人の大物はブルワーズのウィリー・アダメス内野手。レイズ時代からアンドリュー・フリードマン編成本部長とつながりがあり、もしドジャースがトミー・エドマンをセンターに固定するなら、アダメズのような選手が遊撃手としてフィットする。

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