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DeNA筒香 先制弾&4打点!この瞬間のため徹した縁の下の力持ち 17年の悔しさ知る桑原と歓喜の抱擁

スポニチアネックス / 2024年11月4日 5時32分

<D・ソ>2回、先制弾を放つ筒香(撮影・平嶋 理子)

 ◇SMBC日本シリーズ2024第6戦  DeNA11―2ソフトバンク(2024年11月3日 横浜)

 この瞬間のために帰ってきた。下克上の日本一。DeNAの筒香は左翼のポジションから両手を突き上げて中堅・桑原の元へ駆け寄った。ソフトバンクに2勝4敗で屈した17年の日本シリーズの悔しさを知る者同士で熱い抱擁。目には熱いものが光った。

 「桑原とは(日本に)帰ってきてからもチームのことを話しながらやってきた。自然にああいうふうになった」

 日本一への道を切り開いた。0―0の2回先頭。有原の132キロチェンジアップをバックスクリーンへ打ち込んだ。豪快な先制弾。5回2死満塁でも左中間フェンス直撃の3点二塁打を放った。決勝弾とダメ押し二塁打で計4打点。レギュラーシーズンで一発を放った試合は7戦全勝の不敗神話は日本シリーズでも健在だ。チームに不可欠な、精神的な支柱として十分な役目を果たし、今シリーズの優秀選手にも選ばれた。

 DeNAで成長し「日本の4番」にまで上り詰めてメジャーに挑戦。今年4月に古巣に復帰後は「縁の下の力持ち」に徹した。かつての主将は現主将の牧がまとめるチームで、己の経験を伝え続けた。8月に入り、CS争いで苦境にたち3位に滑り込むことも苦しくなった時期。筒香はミーティングで「強いチームはここからエンジンがかかる」と米国での体験を伝え、牧も「ゴウさんの存在は心強い」と話すほど信頼は厚い。

 日本シリーズに入っても、2連敗から2連勝した第4戦後に「気持ちで上回らないといけない」とナインの心を引き締めた。そしてつかんだ日本一。その景色を「もちろん最高でした」と言い「僕がどうこうより、このチームが日本一になれたことに非常に喜びを感じている」と続けた。チームのため、ナインのためにその身を尽くす、野球人・筒香がそこにいた。(秋村 誠人)

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