竹内まりや デビュー当時はアイドル的活動もわずか3年で活動休止 現在の活動スタイルとなる転機に
スポニチアネックス / 2024年11月4日 19時36分
シンガー・ソングライターの竹内まりや(69)が3日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)にVTR出演。かつての活動休止の理由や現在の活動スタイルについて語った。
竹内の原点は慶大時代のバンド活動。1978年、23歳でメジャーデビューを果たすと翌年には「セプテンバー」で日本レコード大賞を始め新人賞を総なめ。さらにその翌年には「不思議なピーチパイ」が大ヒットし、瞬く間にスターダムにのし上がった。
インタビュアーの林修から「アイドル的な出方をされてた時期もあったんじゃないかな」とデビュー当時について話を振られると、竹内は「そうですね。芸能人運動会みたいなのは割と出てましたし。あとバラエティー番組の司会とかもしてましたし。割と芸能雑誌のグラビアとか、そういう撮影のためにどっかにロケに出かけるみたいな時間を凄く取られてたので、『ピーチパイ』のヒットもいただいて順風満帆ではあったんですけど」と振り返った。
それでもデビューからわずか3年で活動を休止。「『ピーチパイ』を歌ってた頃に、風邪を引いたのを無理やり歌って、ポリープ寸前で1週間ほど入院したんですね」との出来事が。入院した際「なんか歌が楽しくて歌ってたはずなのに、今苦しいなって」と思ったとした。
「歌うことが苦しい自分を、人に見せたくもないし、なんかもっと時間があれば、もっといろんな音楽を探して、自分なりの言葉とかメロディーも探して、ゆっくりレコーディングして、一つのアルバムにしていけたらいいなあという思いがどんどん育っていって」と竹内。「だから1回とにかく(芸能活動を)辞めて」と活動休止することになったとした。
だがこの休止が竹内の音楽活動を好転させるきっかけとなった。芸能界から離れて間もなく、かねてから交際していたシンガー・ソングライターの山下達郎と結婚。私生活が充実していく中、徐々に竹内の心境にも変化があったという。
「お休みしている間に、ああこれで自由に映画も見に行けるし、デパ地下で缶詰選んだりもできるし、こんな時間が戻って来たってことで凄く伸びやかに生活してて。テレビも離れて私生活も穏やかに過ぎていく中で、ああなんか歌を書きたいなっていう思いがふつふつと育っていったんですよね。自由な時間を頂いたので」と竹内。
さらに休業するとすぐに当時人気アイドルだった河合奈保子や岡田有希子さん(1986年死去)のスタッフから楽曲提供のオファーがあったとし、「どんどんオファーが来て。楽しく書くようになったら、自分用の曲もできて」とアルバム「ヴァラエティ」(1984年)が誕生したとした。
そうしてアルバムの宣伝活動を始めようとした矢先に「ご懐妊ってことが分かって」と言い、全くプロモーションができなかったという。それでも「『ヴァラエティ』を出したら、休業前に出したアルバムよりより多くの人が聴いてくださったという現象があって、もしかしたらテレビとかそういうものに一生懸命出なくても、音楽として純粋に届ければ聴いてくださる方っていらっしゃるんだっていう、そういった確証めいたものを」感じたとした。
「だとしたら、しっかり誠意を込めて一つずつ丁寧に音楽を出して行く方法を取って、あたしは家で子育てをするとか、山下達郎の活動のサポートをすれば、一番バランスよく、一番精神衛生を整えながら音楽活動ができる方法だなって思ったんですよね」と明言した。
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