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JR東海が16年ぶり8強 変化球狙いで難敵の桜井俊貴を攻略 社会人野球日本選手権

スポニチアネックス / 2024年11月4日 21時49分

<JR東海・ミキハウス>勝利し、歓喜するJR東海ナイン(撮影・平嶋 理子)

 ◇第49回社会人野球日本選手権2回戦 JR東海3―2ミキハウス(2024年11月4日 京セラD)

 JR東海が難敵を攻略し、準優勝した2008年以来、16年ぶりとなる8強に駒を進めた。

 相手先発は、初戦で強豪・ENEOSに完封勝利を挙げていた元巨人・桜井俊貴。難敵を打ち砕くために、チームで“方針”を固めていた。試合後の井上裕貴監督が、その一端を明かした。

 「基本的にチェンジアップがいいということを選手も共有してくれていたんですけど、それを見過ぎて手数が少なくなるのは良くない。やっぱり振っていって、とにかく粘って投げさせて、というところでみんな、頑張ってくれた。だから終盤に、チャンスが巡ってきたんじゃないかなと思います」

 打線全体で落ちる変化球に気を配ることを共通認識とし、試合に臨んだ。あえて相手の得意球にも積極的に手を出しながら、徐々に事前のイメージと実際のボールとの“誤差”を埋めていった。5回までゼロ行進を余儀なくされたが、あせりはない。そこまでの15アウトを布石としたから6回の攻勢があった。

 2四球で2死一、二塁の好機をつくった。そして打席には5番・平野英丸。直前の打者が四球を選んだこともあり、ストライクを取りに来るであろう初球の変化球に狙いを絞って打席に入った。そして、イメージ通りに初球攻撃。中前で大きく弾んだ打球が中堅手の頭上を越える同点2点二塁打を放った。「初球はたぶんストライクで来ると思ったので信じて振った感じ。打ったのは落ちる緩い球でした」と平野。なおも2死二塁から、続く牛場友哉の右前適時打で勝ち越しに成功した。

 「桜井投手、やっぱり序盤は球も走っていて、素晴らしい投手だなと。これは終盤のワンチャンスしかないなという中で、守備陣がよくあの2点で粘ってくれていたのが、最終的にワンチャンスでの逆転につながったと思います。平野がよく打って、牛場がよく決めてくれました」と指揮官。少ないチャンスを着実にモノにし、初戦に続く2戦連続の逆転勝ちを飾った。破竹の勢いそのままに、JR東海が16年ぶりの8強に臨む。

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