日本ハム・万波 「ハマ」の盛り上がり刺激に日本シリーズ出場誓う

走塁練習をする万波（撮影・高橋　茂夫）

　日本ハム・万波中正外野手が4日、エスコンで行われている秋季キャンプに参加し、来季の日本シリーズ進出を誓った。前日にDeNAが日本一に輝き、横浜（神奈川）の9学年先輩である筒香嘉智外野手も一発を放った。また、この日は母校も高校野球秋季関東大会で17年ぶりの優勝を果たし、ゆかりある「YOKOHAMA」からの刺激を来季の力に変える。

　自らは立てなかった最終決戦の舞台。万波は悔しさもかみしめながら、前日のDeNAの歓喜の瞬間を見た。2年連続最下位から2位に躍進したチームをけん引した男は、来季のリベンジを誓う。

　「ああいう場面で活躍したい思いは日本シリーズを見て強まった。あそこに立てるように頑張りたい」

　メジャーから復帰1年目の横浜の先輩・筒香が決勝ソロを放ち、大いに刺激を受けた。「シーズンで一番大事な試合で結果を残せるのは凄い。筒香さんがこれまで凄いことを積み上げてきている、というのを勝手に感じていた」と振り返る。

　また、この日は秋季関東大会で母校が優勝し、来春の選抜出場をほぼ確実にした。その筒香が1年生だった07年以来、17年ぶりの快挙で、優勝の瞬間は配信動画で同じ横浜OBの浅間とチェックし「素直にうれしいし、やっぱり強い学校だなと。刺激は凄い受けました」と後輩に負けない活躍をするつもりだ。

　今秋キャンプは、上半身のコンディション不良でフリー打撃は行っていないが、この日はシーズン中ではあまりないバント練習にも取り組んだ。「CSでは機会がなかったけど、来年もボス（新庄監督）が監督ですし、多くはないけど（バントの機会は）必ず訪れると思う」と今はできる準備を進める。

　今キャンプではフリー打撃を行わずに調整し、12月に本格的な打撃練習を再開する方向。体幹やウエートトレーニングで体づくりに励んでおり「不安をなくしてからバットを振りたい。できることは限られているけど、トレーニングをしっかりやりたい」と万波。焦らず、着実に25年シーズン仕様の肉体に仕上げていく。（田中　健人）