オリックス 楽天右腕の酒居を獲得調査 FA行使ならDeNAと争奪戦か 5日からFA申請期間

楽天・酒居

　オリックスが、今季国内FA権を取得した楽天・酒居知史投手（31）が同権利を行使した場合、獲得に向けて調査することが4日、分かった。DeNAも獲得に興味を示しており、権利行使の際には争奪戦となる可能性がある。

　酒居は大阪ガスから16年ドラフト2位でロッテに入団。19年に自己最多タイの54試合に登板し、同年オフに人的補償で楽天に移籍してからも毎シーズン30試合以上に登板している。今季も49試合に登板し、2勝2敗で防御率2.33、26ホールドと活躍して楽天のブルペン陣を支えた。

　今季のオリックスは右肘の張りなどで12試合の登板にとどまった守護神の平野佳を筆頭に、宇田川、山崎、小木田ら21～23年の3連覇を支えたリリーフ陣に故障者が続出。マチャド、古田島、吉田ら新加入選手が奮闘し、救援防御率はリーグ2位の2.67を残したが、5位からの巻き返しを狙うチームはさらなる戦力拡充へ、通算318登板、108ホールドを誇る実力派右腕の獲得に備える。

　酒居の今季年俸は5600万円（推定）で、補償の必要がないCランクとみられるのも魅力の一つ。きょう5日からFA有資格者の申請期間が始まる中、動向に注目が集まる。

　◇酒居　知史（さかい・ともひと）1993年（平5）1月2日生まれ、大阪府出身の31歳。龍谷大平安、大体大、大阪ガスを経て16年ドラフト2位でロッテ入団。3年目の19年からリリーフ専任。同年オフにFA美馬の人的補償で楽天移籍。今季は49試合でチーム最多の26ホールドをマークし、8月以降閉幕まで16試合連続無失点。1メートル78、80キロ。右投げ右打ち。