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ソフトバンク 21年ドラ1右腕の風間は戦力外通達され育成再契約「(支配下を)取り返そうと」

スポニチアネックス / 2024年11月5日 6時3分

ソフトバンクから戦力外通告を受け、取材に応じる風間(撮影・成瀬 徹) 

 ソフトバンクの2021年ドラフト1位・風間球打投手(21)が4日、みずほペイペイドーム内の球団事務所で戦力外を通達され、育成選手としての打診を受けた。ケガに泣かされ3年間での1軍登板はなし。球団に恩返しをするためにも3桁の背番号で再出発し、再び支配下に返り咲く決意を口にした。

 鷹の「背番号1」風間が、3桁番号を背負い巻き返しを図る覚悟を口にした。この日、球団から戦力外を通達され、育成選手での再契約を打診された。

 「厳しい世界なので当然の結果。受け止めていきたい。やり残していることはたくさんある。しっかり取っていただいたホークスに恩返しをしたい。まだ期待に応えていないので。絶対に(支配下を)取り返そうという気持ちはあります」と強い思いを口にした。

 明桜(現・ノースアジア大明桜)では3年夏に甲子園に出場。最速152キロをマークするなど世代屈指の剛腕として期待され、21年ドラフト1位で入団した。しかし、1年目に右肘と右膝を故障。2年目は腰椎分離症に苦しんだ。3年目の今季は2軍デビューも果たしたが、ウエスタン・リーグで6試合に登板して防御率5・40と思うような投球が披露できなかった。

 大きな期待がかかるドラフト1位の重圧も背負っての3年間でもあった。「自信がありながら入ってきて、そこでケガをして。復帰してからは自信のない投球が続いたので。そこがやっぱり悔いが残っている」。逆襲に向けてはキレを出すことに主眼を置き、体重100キロ近くまでビルドアップしたボディーから10キロほどの減量を図るという。

 近年のソフトバンクのドラフト1位指名選手は苦戦をしている。直近10年のくくりでいえば、人的補償での他球団移籍が2人いて、これで戦力外通告を受けた選手は4人目となった。とはいえ、風間はまだ21歳で素材は抜群。球団からも育成選手からの返り咲きを期待されている。その思いに何としてでも応えるつもりだ。

 「しっかりと自分の結果を残して、来年度また(支配下に)戻りたい。支配下になって1軍に登板できるようになりたい」。球打が必ずはい上がり、1軍の大舞台に立つ。 (木下 大一)

 ≪田上と川原田に育成契約の打診≫

 H…高卒4年目の田上と川原田は、構想外を告げられた後に育成契約を打診された。内野の堅守が魅力の川原田は今年2月に右足首を負傷し、リハビリで今季を終えはい上がります」と前を向いた。田上は2度目の戦力外通告。難病「ランゲルハンス細胞組織球症」と診断されたが、投球ができるまでに回復。「病気もある中でも投げられている」と話した。

 ≪笠谷と中村亮は現役続行を希望≫

 H…来季構想外となった笠谷と中村亮は現役続行を希望した。春から制球に苦しみ、8年ぶりに1軍登板がなかった笠谷は「野球が好きなので」とトライアウトは受験せず、他球団のオファーを待つ姿勢。中村亮は今年7月に2度目の支配下選手登録も、1軍は1試合で防御率18.00だった。こちらはトライアウトに臨む予定で「パフォーマンスを見てもらえるように準備したい」と話した。

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