漫画家の楳図かずおさん死去 88歳の誕生日に公開された近影も反響「みんなでお祝いしましょーグワシ」

楳図かずおさん

　「漂流教室」「まことちゃん」などで知られる漫画家の楳図かずお（本名・楳図一雄＝うめず・かずお）さんが10月28日、死去した。88歳。小学館が5日発表した。胃がんを患っていたといい、施設で療養中だった。

　楳図さんは独自の作風を築き、漫画、芸術界の巨匠として数々の賞を受賞。さらにタレントとしても明るいキャラクターで多くの人に愛された。

　この日、楳図さんのマネジャー名義の公式X（旧ツイッター）が更新され、「一般財団法人UMEZZ」名義で「漫画家・芸術家の楳図かずおが、永眠いたしました」と報告。「生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております」とつづり、「これまでご愛読、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます」と感謝を記した。

　同アカウントでは、楳図さんの88歳の誕生日となった9月3日の投稿も話題に。「今日は、楳図さんのお誕生日　(88歳)　みんなでお祝いしましょーグワシ！！！」とケーキを前にした楳図さんの近影が公開された。

　この投稿には1700件以上の祝福のコメントが殺到し、反響を呼んでいた。

　楳図さんは1936年（昭11）9月3日生まれ。55年に「森の兄妹」でプロ漫画家デビュー。「漂流教室」「まことちゃん」などの代表作のほか、18年に「わたしは真悟」でアングレーム国際漫画フェスティバルの遺産部門を受賞。23年に手塚治虫文化賞の特別賞を受賞。