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【侍ジャパン】隅田知一郎 目標とする恩人に誓う世界一「辞められてもやっぱ目指すところは変わらない」

スポニチアネックス / 2024年11月5日 14時55分

侍ジャパン練習試合<日本・広>日本3番手の隅田(撮影・光山 貴大)

 ◇練習試合 侍ジャパンー広島(2024年11月5日 清武)

 侍ジャパンの隅田知一郎投手(25=西武)が国際大会「ラグザスpresents第3回プレミア12」に向けての初実戦となる練習試合に3番手として登板。2安打を許しはしたが、持ち球を駆使して1回を無失点で終え、大会に向けて順調に調整段階を踏んだ。

 不安定さが顔をのぞかせても、ホームだけは踏ませなかった。5回から登板。簡単に2死を取ったが、そこから末包、仲田に連打を浴びて一、二塁のピンチを迎えた。しかし慌てることなく、8番・石原は内角直球で見逃し三振に仕留めてスコアボードに「0」を入れた。変化球の制球をテーマとして、上がった調整マウンド。「ヒットになったボールはちょっと高めに浮いたんですけど、ストライクを取りに行ったやつを打たれちゃったりしたんで。それ以降の変化球は空振りしっかり取れたので、上々かなとは思います」と一定の手ごたえはあった。

 試合前、今季限りでの現役引退を決めたソフトバンク・和田から連絡があった。オフには自主トレで“弟子入り”するなど、尊敬する先輩だけに衝撃は大きかった。「いや、びっくりしましたね」と言葉を詰まらせる。驚きとともに、目標の存在に自身の決意も伝えた。「ずっと目標にしてる方だったんで。でもそこは現役を辞められてもやっぱ目指すところは変わらないので、和田さんを目指して追い越していけるように頑張りますとは伝えました」と力を込めた。

 自主トレでは全てが野球につながると学んだ。「練習の全てがフォームとか、ピッチングのことをずっと考えててすごいなと。筋トレとかも体を強くしたりとか、そういう意識に結構、行っちゃうと思うんですけど、和田さんはピッチングにつなげるように。意識が、普通に考えてピッチングにつながってるんで、意識せずにピッチングにつながってるのがすごいなとは思いました」と言う。

 恩に報いるための、一つの形が「プレミア12」での世界一。「ピッチャーとしても、フィジカル面もピッチングも、投げるボールも、もっと良くなるよ」。自主トレで掛けられた愛のある言葉を胸に、左腕が頂点を目指す。

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