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阪神・小谷野コーチ フリー打撃改革敢行 「ただ数をこなすだけでは…」 打者交代を時間から球数に変更

スポニチアネックス / 2024年11月6日 5時18分

ロングティーで身ぶりをまじえて指導する小谷野コーチ(中央)(左から2人目は藤川監督)(撮影・椎名 航)

 阪神新任の小谷野打撃チーフコーチが、フリー打撃の改革を敢行した。ランチ特打を含めた打撃練習で、打者交代のタイミングを「時間」から「球数」に変更。スイングや打球の速度を上げるべく、こまめに頭と体をリフレッシュさせる新スタイルを今秋から採用した。

 「出力を上げよう、と言って(打撃練習を)やっている。時間区切りには絶対したくない。目的がブレる。ただ数をこなすだけになると(目的が)持久力の方に変わる」

 通常、フリー打撃は3分30秒~4分20秒ごとにペアをチェンジ。特打では、長ければ20分を3セット、ほぼ無休で打ち続けることもある。蓄積疲労で打撃フォームが崩れる選手もいた。この負の側面に新参者がメス。約5球ごとに交代し、8セット前後をこなす方法に変えた。目的通り、山田や前川ら若虎は打球速度の上昇を実感。佐藤輝も「僕は(本数交代が)好きです」と、評判も良い。

 「打球速度に反映されているのであれば、凄く良い1クール目」と小谷野コーチ。選手ファーストの指導が、打線の進化へ直結しそうだ。(八木 勇磨)

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