【DeNA】福本打撃投手は骨折しても頂点へ投げ続けた!スポニチ独自、日本一秘話連載スタート
スポニチアネックス / 2024年11月6日 12時2分
DeNAが98年以来26年ぶりの「日本一」を達成。3位から頂点に昇りつめた「成り上がり」のシーズンを、スポーツニッポン担当記者は1年を通し見届けた。その舞台裏にはシーズン中に明かせなかった多くの秘話がある。ここでは、独自取材の秘話を5回連載で紹介する。初回は「骨折」しても「投げたい」を続けた福本誠打撃投手(48)の秘話。(構成、スポニチDeNA担当・大木 穂高)
話を聞いたとき耳を疑った。10月29日、日本シリーズ第3戦(みずほペイペイドーム)試合前。打撃練習で登板するためストレッチしていた福本打撃投手が、記者を見つけボソッと言った。「骨、折れているんですよ」。左肋軟骨骨折。完治したのではない。そのとき骨折中だった。
聞き入った。クライマックスシリーズ前。福本氏は不慮の形で同箇所を痛めた。「折れたな」と思ったという。数日、「くしゃみ」も「せき払い」も激痛が走った。だが事実が広がれば、チーム同行にストップがかかる。そう感じ、選手に明かすこともなかった。
チームドクターの診察は受けた。診察結果は出たが、踏みとどまるつもりはなかった。「投げたい。みんなと一緒に日本一になりたい」。その思いだけだ。
投球を担当する選手は筒香、桑原、オースティンら主軸。骨折を知れば主軸勢は「無理しないでください」と気を使うに違いない。だから黙って痛みと闘い、投げ続けた。
記者が知ったときは「それでも少し楽になってきたんです」という状態だった。目で語り合う。「この話はシーズンが終わるまで明かしてはいけない」。それだけ、同氏も26年ぶりの日本一に右腕を「懸けて」いる。
もちろん、それ以降も試合は続く。記者は、試合前の同氏の投球姿を見て胸が引き裂かれる思いだった。「福本さんの気持ち、報われろ」。第6戦。日本一を達成した試合で筒香は決勝の先制ソロを放ち、桑原はシリーズMVPを獲得した。
骨折しながら投げ続けた思いは大願成就した。「いつも、自分は今日が最後になっても構わないと思って投げている。でも日本シリーズで投げるなんて、こんなに楽しいことはないですね。もうすぐ治ります。また秋季トレも始まります。当然投げます」。笑顔を見せた鉄腕。ビールかけのあと、同氏を見つけ抱きつきたい思いを記者はグッとこらえた。軽く目を合わせてうなずきあうだけだった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
DeNA、26年ぶり日本一 セ・リーグ3位から頂点に
共同通信 / 2024年11月3日 21時44分
-
【一問一答】DeNA三浦監督 3連勝で下克上日本一に王手も「まだ終わってないから」
スポニチアネックス / 2024年10月31日 22時56分
-
谷繁元信氏、DeNAのシリーズ初勝利を称賛 逆転日本一にも期待「流れが変わって…」
Sirabee / 2024年10月31日 15時0分
-
【日本S】DeNA初白星 〝チーム一丸〟の功労者は病み上がりのエース・東克樹と桑原将志の猛ゲキ
東スポWEB / 2024年10月30日 5時0分
-
伊東勤氏 DeNA・大貫を別人にさせたソフトバンク・山川の一発 追い込んでからのカーブ選択に疑問
スポニチアネックス / 2024年10月28日 5時32分
ランキング
-
1パリ五輪金の性別騒動ボクサー、「体内に埋もれた睾丸」の医療報告書流出 「金メダルを剥奪しろ」の声も
スポニチアネックス / 2024年11月6日 9時55分
-
2大谷翔平「ナ・リーグ本塁打王獲得」を栗山英樹氏は開幕前に予想していた?1年前の“衝撃予想”が話題に
日刊SPA! / 2024年11月5日 15時50分
-
3ド軍指揮官が明かした“補強願望” ベッツに告白…WS連覇へ流出防ぎたい2選手
Full-Count / 2024年11月6日 7時30分
-
4鷹の23人戦力外は「宝の山やぞ」 2軍最優秀防御率やOPS.985に「獲得動いた方がいい」
Full-Count / 2024年11月5日 11時45分
-
5<卓球>大藤沙月の優勝の価値を中国メディアが疑問視、日本の報道にも「傲慢」「ナンセンス」と苦言
Record China / 2024年11月6日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください