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スコット・ボラス代理人 菊池雄星には複数球団からオファーが届いていることを明かす「最も人気の投手だ」

スポニチアネックス / 2024年11月7日 3時38分

メディアに対応したスコット・ボラス氏(撮影・杉浦大介通信員)

 アストロズからFAとなった菊池雄星投手(33)の代理人を務めるスコット・ボラス氏(72)が6日(日本時間7日)、大リーグの球団幹部らが集まるGM会議が行われているテキサス州サンアントニオでメディアに対応。菊池に関し「多くのチームが獲得を狙っている」と複数チームからオファーが届いている現状を説明した。

 「菊池は今年のFAの中では最も人気のピッチャーだ。(先発ローテーションの中で)No.1かNo.2の投手と高く評価されている。なぜなら今季中にトレードされたため、クオリファイングオファーは適用されず、獲得してもドラフト指名権を譲り渡す必要はない。彼のレベルの投手を獲得でき、なおかつドラフト指名権を失わないことはチームにとって数百万ドルの価値がある。(マーケットに出ている)最高級の投手たちの中では唯一、ドラフト指名権を失わないで済む投手だ。それゆえに多くのチームが獲得を狙っている」と話し、争奪戦となる可能性は十分あるとの見通しを示した。

 33歳という年齢がネックになるかどうかについては「彼は健康で、球速は90マイル台半ば。年齢がゆえに7、6、5年の契約を得ることはないだろう」としつつも「それでも年数は重要になる」と明言。長期契約には消極的ながらも、複数年契約は可能とのスタンス。そのため、前回はブルージェイズと3年契約を結んでいたが「今では違う立ち位置だ。その立場、パフォーマンスのレベル、安定感への評価は高まった。だから契約年数は増えそうだ」と4年以上の複数年契約を視野に入れている姿勢を見せた。

 移籍先となるチームに対する条件については「勝てるチーム、勝利を目指しているチームに行きたい。西海岸でも、トロントでもプレーしたし、南のチーム(ヒューストン)でもプレーした。雄星はどんな季節でも大丈夫。日本のルネッサンスマンだ(笑)」とプレーオフ進出を狙えるようなチームを優先したい考え。

 すでにアストロズのデイナ・ブラウンGMは、ボラス氏との交渉を開始していることを明らかにしているが、このことについては「始めている。すでに彼へのオファーを受け、交渉中だ。複数のチームからすでにオファーを受けている」と、他にも獲得オファーが届いていることを明かした。ただ、何球団からオファーが届いているかに関しては「それは言えないが、たくさんだと言っておこう。この2日間でも多くのチームと話している」とはぐらかした。

 菊池はメジャー6年目の今季、32試合に登板して9勝10敗、防御率4・05だったが、アストロズ移籍後の10試合では5勝1敗で、60回を投げて防御率2・70と抜群の成績をマークしていた。(サンアントニオ・杉浦大介通信員)

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