史上最多6人指名の富士大 後輩が一気に増えたオリックスの崖っぷち右腕が豪州から復活へ
スポニチアネックス / 2024年11月7日 7時1分
オリックスから1位指名された麦谷祐介外野手(22)の取材で、先月28日に岩手県花巻市の富士大に足を運んだ。今ドラフトでは同一チームから史上最多6人が指名され話題の同大学。キャンパス近くにリンゴ畑が広がるのどかな場所にあった。
「本当に遊びに行くところがなくて(笑い)。飲みに行くのも花巻市の商店街ぐらいしかない。野球ばっかりしていましたね」
懐かしそうに振り返っていたのは、今季は育成契約だった小野泰己投手(30)だ。後輩となる麦谷とは面識がなく「僕のことなんて知らないでしょ」と謙遜したが、来季はもう一度、新人のような気持ちで居場所を奪いにいく年となる。
16年ドラフト2位で富士大から阪神入団。しなやかなフォームから軽々と150キロ超をマークする直球を、当時の金本監督から絶賛された。2年目の18年に7勝。ただ、年々、制球が定まらなくなった。22年は中継ぎ5試合に終わり、オフに戦力外通告。育成選手としてオリックスに拾われ、翌23年には一度支配下登録されながら、オフに再び育成選手となる過酷なキャリアを歩んできた。
それでも、その潜在能力への評価は依然として高い。今季途中にサイド気味に下げていた右肘を「一番投げやすい高さ」に戻し、2軍戦の終盤戦は圧巻の投球の連続。岸田新監督の“初采配”だった10月20日のみやざきフェニックス・リーグ、DeNA戦では、他の投手陣が140キロ前後の中で158キロをマークした。別格の存在感を見せ、指揮官を「本当に凄かった」とうならせた。
「すぐシーズンが始まってほしいぐらいですけど、この感覚を忘れないようにしたい」
10日から豪州に渡り、30歳にしてウインター・リーグに参戦。若い高島、斎藤とともに「メルボルン・エイシズ」の一員としてマウンドに上がる。今の小野なら“無双状態”だろう。泰己という名前通りの「大器晩成」となってほしい。
(記者コラム・山添 晴治)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【オリックス】豪州ウィンターリーグにドラ5ルーキー・高島泰都、2年目・齋藤響介、元阪神・小野泰己の3投手参加
日テレNEWS NNN / 2024年11月6日 18時8分
-
巨人育成1位 富士大・坂本達也捕手 貪欲な姿勢で成り上がる
スポニチアネックス / 2024年11月5日 6時3分
-
異例6人胴上げの陰で…唯一“指名漏れ”の胸中 続々歓喜に複雑、隠した涙に滲む思い
Full-Count / 2024年10月27日 7時10分
-
山川穂高の母校・富士大から大量6人がドラフト指名!岩手の地方大学が大躍進のワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月26日 9時26分
-
異例の6人胴上げ…富士大から指名続出のワケ 無名投手を発掘した意外な“スカウト先”
Full-Count / 2024年10月25日 11時43分
ランキング
-
1また明らかになった大谷翔平の驚愕数値「1.052」 わずか3人の偉業は「次元が違う」
Full-Count / 2024年11月12日 16時42分
-
2ゴールデン・グラブ賞でまたも「不可解な1票」…《賞の価値を貶める》と大炎上
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 18時41分
-
3大谷翔平にシルバースラッガー賞…ナ・リーグDH部門、ア・リーグ含め通算2年連続3度目
読売新聞 / 2024年11月13日 8時28分
-
4森保J 15日のインドネシア戦は《日本嫌い》明言する韓国人指揮官・申監督との「日韓対決番外編」にも注目
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 21時12分
-
5【巨人】 現役続行目指す鈴木康平「まだ全然戦える」14日のトライアウト受験へ
スポーツ報知 / 2024年11月12日 22時1分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください