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ソフトバンク有原 2年連続開幕投手に意欲「来年も重要なところを任せてもらえるよう」

スポニチアネックス / 2024年11月8日 5時27分

みずほペイペイドームを訪れた有原(撮影・成瀬 徹) 

 最多勝エースが来年3・28に向け準備に入る――。ソフトバンクの有原航平投手(32)が7日、2年連続の開幕投手に意欲を示した。この日、来季のパ・リーグ日程が発表され、開幕戦は3月28日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)に決定。今季3勝1敗と得意な相手で、2年連続の開幕戦白星を意識した。広島・広陵の後輩で楽天にドラフト1位指名された宗山塁内野手(21=明大)らとの真剣勝負も楽しみにしていた。

 荷物整理のために訪れたみずほペイペイドーム。有原が愛車で帰宅しようとした頃にリーグ連覇が懸かる来季のパ・リーグ日程が発表された。3月28日のロッテ戦から再び激闘の幕が開ける。同カードは日本ハム時代の19年から今年8月まで11連勝をマーク。今季3勝1敗、防御率2・10と得意な相手だ。

 「今年は開幕投手をやらせていただいて、勝つことができた。凄くいい経験になりましたし、来年も重要なところを任せてもらえるようなピッチャーでいたい。そこに食い込める状態でいることが大事」と2年連続の開幕投手へ意欲を強くしていた。3月29日の敵地オリックス戦では7回途中1失点で自身初の開幕戦白星を挙げ、最多勝(14勝)のタイトル獲得につなげた。来季もその座を譲る気はない。

 強い覚悟を示した裏には理由があった。5日に早大の先輩である和田毅氏が現役引退を発表。「ついこの間チェンジアップの話をしたばかり。向上心が凄かった。ああいう気持ちでやらないと、あの年齢(43歳)まではできない。僕も頑張りたい」とさらに自覚が強くなった。

 日本ハムに入団して2年目だった16年、メジャー挑戦後にソフトバンクに復帰した先輩と投げ合った。「何回も投げ合って勝てなかった。凄い投手だなと」。同年に和田氏は15勝で最多勝に輝くなど活躍。「勝利数もそうですけど、いろんな面で近づけるように」と意識が高くなった。今季は勝ち星だけでなく、26試合、182回2/3を投げ、開幕前に掲げた25試合、180投球回をクリアした。いずれもキャリアハイの数字で「あのあたりはいきたい」と来季も到達を目指す。

 さらに右腕にとって新しい刺激もある。楽天ドラフト1位で宗山塁(明大)、西武に同2位で渡部聖弥(大商大)が指名された。両選手ともに広島・広陵の後輩にあたる。「パ・リーグに後輩が入ってくる。けがなく全力でいい勝負ができたら」と早くも来季開幕へ腕をぶした。  (井上 満夫)

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