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DeNA・三浦監督 正力賞!球団では大魔神以来26年ぶり 選考委座長・王氏も強力後押し

スポニチアネックス / 2024年11月8日 5時31分

26年ぶりの日本一に輝き、胴上げされる三浦監督

 また、成り上がりだ!今季のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で行われ、DeNAをリーグ3位から98年以来、26年ぶり3度目の日本一まで導いた三浦大輔監督(50)が初受賞した。球団では98年の佐々木主浩以来、26年ぶり2人目。メジャー史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」達成のドジャース・大谷翔平投手(30)が2年連続3度目の特別賞に決まった。

 「史上最大の成り上がり」に、さらに大きな勲章が与えられた。ソフトバンクを4勝2敗で下し、下克上の日本一に輝いてから4日。三浦監督が正力松太郎賞に輝いた。球団では前回日本一の98年の大魔神・佐々木主浩以来、2人目の快挙。球団を通じたコメントで喜びと感謝を伝えた。

 「大変名誉な賞を受賞することができ、光栄とともに感謝申し上げます。選手、コーチ、スタッフが一丸となり受賞できたと思っています。今季の経験を生かし、進化の手を緩めることなく来季はリーグ優勝、そして日本一を果たせるよう一丸で戦ってまいります」

 今季はレギュラーシーズンは71勝69敗3分けの貯金2、勝率・507で3位。CSファーストSでは前年日本一でシーズン2位だった阪神を、続くファイナルSではリーグ優勝を果たした巨人を撃破した。そして日本シリーズでは貯金42、勝率・650でパ・リーグを制したソフトバンクを撃破。リーグ3位からの受賞は、10年に「史上最大の下克上」と称される快進撃で日本一を達成したロッテ・西村徳文監督以来だが、同年のレギュラーシーズンのロッテの貯金は8。三浦監督はこれを大きく下回る、過去最少貯金での受賞となった。

 レギュラーシーズンで最後まで苦しんだチームが、ポストシーズンで底知れぬ力を発揮。日本一決定直後に「選手は試合をするたびに進化した」と振り返ったように、信じてグラウンドへ送り出した選手が起用に応えてチームは勢いに乗った。もちろん、そこには選手たちを支えたスタッフの力も欠かせない。まさしく「チーム一丸での受賞」だった。

 選考委員会では座長を務め、日本シリーズで実際にDeNAの強さを体感したソフトバンクの王貞治球団会長も強く三浦監督を推したという。三浦監督とナインの激闘が、最高の形で報われた。 (秋村 誠人)

 【選考過程】紆余(うよ)曲折もあったが、最後は満場一致で三浦監督に決まった。冒頭はパ・リーグで独走優勝したソフトバンク・小久保監督、4年ぶりにセ・リーグを制した巨人・阿部監督が候補に挙がった。それでも座長の王貞治氏が勝負の世界は勝者が最優先されるとし「下克上を成し遂げた三浦監督の手腕は十分評価に値する」と発言したことで白紙に。最後は日本シリーズ第3戦から4連勝した三浦監督の采配が評価された。

 ▽正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に選考委員会が選出する。賞金500万円。受賞者は日本一に輝いた監督が多い。第1回の受賞者は同年に世界記録の756号本塁打を放った王貞治(巨人)。特別賞の賞金は300万円。

 ▽正力賞選考委員 王貞治(座長=ソフトバンク球団会長兼特別チームアドバイザー)、山本浩二(野球評論家)、高田繁(野球評論家)、辻発彦(野球評論家)、門田隆将(作家)=敬称略、順不同=

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