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慶大・清原正吾 ドラフト後初の取材対応「少し親孝行できたのかな、と」 進路表明は早慶戦後の見込み

スポニチアネックス / 2024年11月8日 14時2分

<東京六大学野球・慶大>練習後、取材に応じる慶大・清原 (撮影・村上 大輔)

 西武、巨人などで歴代5位の525本塁打を放った清原和博氏(57)の長男の慶大・清原正吾内野手(4年)が8日、あす9日から始まる早慶戦を前に横浜市内の同校で今秋ドラフト会議後、初めて取材に対応した。

 最後の早慶戦を前に「調子自体はかなりいい状態です。素晴らしい相手である早稲田さんと試合ができる。僕も大学生活最後のカードになるので、1日、1日本当に悔いなく、最後の最後まで練習してきました」と意気込んだ。

 現在の心境については「緊張や寂しさは全くなくて、最後の最後、後悔なく終われるように。自分の全てを懸けて、体がボロボロになる覚悟で最後の最後まで1打席、1打席、1球、1球を噛みしめながら打席に入りたいなと思います」と明かした。

 大学で野球に再挑戦し、努力してきた大学4年間について問われると様々な思いがこみ上げた。「大学1年生で入った時は本当に素人同然で入部して、入部当初は大きな挫折を味わった。そこで何とかがむしゃらに頑張ってきて、大学3年生で開幕スタメンを勝ち取れたものの、そこからスタメンを外れ、ベンチも外れ、3年の秋には出場する機会もなくというところで、大きく2回、僕の中で挫折があった」と振り返る。

 だが、挫折も努力も、全てが自分の血肉となった。「今、振り返ってみればどれも僕にとっては大切な経験ですし、思い出であります。大学4年になって主に4番として出させてもらって、本当に監督さんだったり、家族のみんなだったり、支えてくれた方々にも恩返ししたいという気持ちで1年間やってきた。自分の入部時の目標であった神宮の舞台に4番で立つということと、ホームランボールを両親にプレゼントするのは叶えられたのは、自分はホッとしていますし、うれしいこと。最後の早慶戦で、みんなに、応援してくださる方にも最高の恩返しという形で大学野球人生を締めくくれたらなと思います」とかみしめるように話した。

 ホームランボールは2個とも渡したかと問われると「渡しました。1号、2号、一つずつ」と返答し、1号は「父親です」と明かした。また、ホームランボールを渡した時の両親の反応を問われると「“ありがとう”と言ってくれた。渡した時は少し親孝行できたのかなと思いました」と笑顔を見せ、早慶戦に向けても「僕の最後の勇姿を目に焼き付けてもらいたいですね」と感謝の気持ちを込めてプレーすることを誓った。

 中学、高校と野球から離れた6年間のブランクがありながら、今春のリーグ戦は一塁手のベストナインに輝き、今秋は2本塁打を放ったダイヤの原石。しかし、10月24日のドラフト会議では指名漏れしていた。

 今季からNPBウエスタン・リーグに参入した、くふうハヤテはドラフト直後に「ウチなら1年でドラフト対象になる。ぜひ欲しい」と獲得に名乗りを上げるなど、イースタン・リーグに参入したオイシックス、BC・神奈川などの独立リーグ球団を含めて計10球団が獲得を狙っている。清原は早慶戦後に進路を明らかにする見込み。

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