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東京パラ閉会式を手がけた45歳元俳優 苦しんだ芸能人のレッテル…「完全にうつの状態になっちゃって」

スポニチアネックス / 2024年11月8日 18時48分

クリエイティブディレクター・小橋賢児氏(小橋賢児氏の公式サイトから)

 元俳優の小橋賢児氏(45)が8日、TOKYO FM「JUMP UP MELODIES」(金曜後1・00)にゲスト出演。27歳で芸能活動を休止し、世界を放浪。クリエイティブディレクターになるまでの苦労を明かした。

 8歳で芸能界デビューし、ドラマ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」などに出演した小橋氏。現在はクリエイティブディレクターとして活動。21年東京パラリンピック閉会式で総合演出を担当し、12月に行われる大阪・関西万博でも催事企画プロデューサーを担う。このほか、海外のイベント「Diner en Blanc」「ULTRA JAPAN」などの日本上陸のけん引役の一人として活躍している。

 アメリカでの語学留学中にフェスに出会い、感銘を受け、世界放浪を決めたのが27歳。「貯金を切り崩して。ときに本当に先輩にお金を借りて」と振り返り、「なんでもやれる気になって戻ってきたら、貯金が底をついた」と28、29歳で貯金が底をついたことを明かした。

 また、厳しい現実にも直面した。「何かチャレンジしようと気持ちだけは先行してるんですけど、芸能界の方が長かった分、足元を見られて、なかなか仕事にならないっていう」と当時のもどかしさを口にした。

 これには、パーソナリティーの元放送作家・鈴木おさむ氏も同調。自身も3月末をもって放送作家としての仕事に区切りを付けており、「今回、仕事辞めて思うんですけど、(芸能界は)意外とつぶしがきかない」と語り、「芸能を辞めると、結局芸能なんですけど、ほかのこと、意外と辞めた瞬間にできないと思われませんか」と投げかけた。

 小橋氏は「イベントプロデューサーとか、芸能の人脈とか使っていったんでしょとか、それがあるから行けたんでしょと思われるけど、逆で実際は。現実は、逆にどうせあんた元芸能人でしょって」。決まりかけた仕事も、何度も直前に消滅したことを振り返った。

 「完全にうつの状態になっちゃって。半年くらい家で寝たきりみたいになっちゃって」。気づいたら、うつ症状が出たことも告白。さらには、病院での血液検査の結果、肝機能障害とも言われたという。「このままでは死にますよ、みたいなことを言われて。本当にうつで落ちてるときは死にたいくらいの気持ちもあったんですけど、いざそうやって突き付けられると、いやなんか死にたくないって思うのが人間で」と、前を向くことができたことを明かした。

 その後、体調を取り戻し、自身の30歳の誕生日で「お世話になった人へのおもてなしの会」を企画。結果として、イベントの前身のようなものになり、「イベントづくりが始まっていった」と回顧。「生きてるだけで感謝って感じだった」としみじみ。イベントからさまざまな会社の企業PRにつながり、現在の仕事にたどりついたことを語った。

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