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町田OB太田宏介氏が正念場のチームにエール「国立の舞台でしゃかりきに走って」昨季スパートの原動力

スポニチアネックス / 2024年11月8日 20時46分

キャリア教育の特別授業「ゼルビアがっこう」に参加した町田の太田宏介アンバサダー

 J1優勝争いが佳境を迎える中、3位のFC町田ゼルビアOBでアンバサダーを務める太田宏介氏(37)が8日、町田市内でホームタウン活動に参加し、正念場を迎えたチームにエールを送った。

 J1初挑戦の町田は9月中旬まで首位争いをリードも、終盤に入り今季ワーストの5試合勝ちなしと失速。3試合を残し、首位神戸との勝ち点差が7に広がった。史上初の初昇格優勝は難しくなったが、取材に応じた太田氏は「若い選手が多く、もちろん重圧はあると思う。ただトータルで考えたら、J1初昇格でこの順位にいるのは素晴らしいこと。ここ数試合で結果が出ていないだけで、悲観的になる必要はない」と前向きに語った。

 J2だった町田で昨季限りでユニホームを脱いだ太田氏は、引退表明後の終盤戦で先発の座を勝ち取り、5連勝フィニッシュに貢献。J1昇格とJ2優勝を成し遂げて有終の美を飾った。「たまたまタイミングが最後だっただけで、外的要因でも自然と結束はできる」と回顧。9日に国立競技場で戦うホームFC東京戦を前に「今回、国立という最高の舞台が整っている。今季結果が出ていない(1分け2敗)分も、選手たちがしゃかりきになって走ってくれるはず。町田がこれからだというところを見せてほしい」と“国立ブースト”に期待した。FC東京でも長くプレーした太田氏は、同試合前のピッチでトークショーに出演し、テレビ中継で解説を務める。

 太田氏はこの日、町田市立南中を訪れ、クラブのスポンサー企業5社が協力するキャリア教育の特別授業「ゼルビアがっこう」にゲスト参加した。2年生約240人に各企業が仕事内容を紹介し、グループワークを実施。自動車販売店が担当したクラスの発表では、町田の黒田剛監督らを購入者と想定した「感動を与える納車セレモニー」を考えて発表し合うなど、活気にあふれた。

 自身も生徒に混じって講義を聞き、意見を交わした太田氏は「こういう経験ができるみんながうらやましい。僕はずっとサッカー選手になる夢を持っていたけど、将来の夢や目標がまだ設定できてない子も多くいると思うので、いい気付きやきっかけになれば」と願っていた。

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