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トヨタ自動車・福井章吾 2年ぶり7度目の優勝へ導く好リード 常勝軍団構築へ早くも来季見据える

スポニチアネックス / 2024年11月9日 19時11分

<トヨタ自動車・Honda>優勝を決め、増居(左)と抱き合って喜ぶトヨタ自動車・福井(撮影・北條 貴史)

 ◇第49回社会人野球日本選手権決勝 トヨタ自動車3―0Honda(2024年11月9日 京セラD)

 トヨタ自動車が2年ぶり7度目の優勝を飾った。「7番・捕手」で出場した福井章吾捕手(25)は、巧みなリードで増居翔太投手(24)の完封をアシスト。“新生トヨタ”を印象づけた。

 「優勝した瞬間は本当にやってきた甲斐があったと思いました。自分が出て勝つというのはすごくうれしかったですし、逆に言うと今回チャンスをもらったことで、自分の中では分岐点だったというか。ここで結果を出せなければ僕じゃないキャッチャーになると思ったので、結果を出すことにこだわって今大会に臨みました」

 増居が先発した1回戦、準々決勝、この日の決勝の計3試合でフル出場を果たした。3試合を通じて、許した失点はわずか2。捕手として投手陣の長所を最大限に引き出し、チームに栄冠をもたらした。

 大阪桐蔭、慶大を経て今季が入社3年目。いずれのステージでも主将として日本一を経験したが、正捕手・高祖健輔の壁に阻まれ、2大大会の出場は今大会が初めてだった。

 「初戦はめちゃくちゃ緊張しました。(入社後)こういう舞台は初めてでしたので。でも、初戦にしっかり入っていくことができたので、2試合目以降は地に足を付けてプレーできたと思いますし、準々決勝、決勝ともゼロに抑えることができたので、ベストパフォーマンスは出せたと思います」

 今夏の都市対抗終了後からは副主将に就任した。かねて定評のあるキャプテンシーは誰もが認めるところ。その上で、福井は来たるべき未来にも視線を向ける。

 「増居の投球の引き出しがすごく増えたと思う。それが一番の成果というか、今年で終わりじゃない。これからもトヨタを勝たせていかないといけない。会社の方からも年に1回は優勝してほしいと言われていますし、今後も喜んでいただくためには、継続して日本一を目指してやっていきたいなと思います」

 強豪から名門へ――。チーム内の共通認識を体現するべく、福井は早くも来季を見据えた。

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