山下美夢有が8位浮上 年間女王諦めん! 3位以内なら決着次戦以降へ「ショットは良くなってきた」

＜第40回伊藤園レディースゴルフトーナメント第2日＞18番、申ジエ（左）と健闘をたたえ合いホールアウトする山下美夢有（撮影・会津　智海）

　◇女子ゴルフツアー　伊藤園レディース第2日（2024年11月9日　千葉県　グレートアイランドC＝6769ヤード、パー72）

　2季連続女王でメルセデスランク2位の山下美夢有（23＝加賀電子）が16位から6バーディー、2ボギーの68と伸ばし、通算7アンダーの8位に浮上した。同ランクトップで初の女王戴冠に王手をかけている竹田麗央（21＝ヤマエグループHD）は通算2オーバーの73位で予選落ち。山下が3位（タイ3人まで）に入れば、女王争いは次戦以降に持ち越しとなる。大会は2勝目を狙う安田祐香（23＝NEC）ら3人が通算10アンダーの首位に並んだ。

　もう少しでホールインワンの一打に、上向きのショット状態が表れた。実測132ヤードの7番パー3。山下は9Iを手に第1打をピンに絡め、「本当に入ってほしかった」と笑った。この日のボギー2つはともに3パット。「だいぶショットは良くなってきている」。年間女王争いの最終盤。ショットメーカーが調子を上げてきた。

　2季連続で女王に輝いた23歳。今大会は22年に優勝で戴冠を決めた舞台でもある。現在のメルセデスランクは2位で、トップの竹田とは771・52ポイント差。ここで3位以上に入らなければ竹田の戴冠が決定し、同時に3季連続女王の可能性が消滅することを意味する。

　初日を終えた夕暮れの練習場。最低気温が1桁台に冷え込む中、レインウエアを着込んで一人球を打ち込む姿があった。構えを見直し、パーオン率は100％を記録した。戴冠阻止へのボーダーラインまで3打差。「今日よりいいゴルフをしたい」。女王レースの逆転条件が厳しくとも、最後まで諦めるつもりはない。2季連続女王としての意地がある。

　▼1位・辻梨恵　マンデーを通過することができて、通った時点で優勝だけ目指していきたい気持ちがあった。一打一打頑張るしかない。（主催者推薦選考会からの優勝となればツアー初）

　▼8位・政田夢乃　今日はショットも良くなく、短いパットも決めきれずスコアにつながらなかった。（首位から73で後退）

　▼66位・上田桃子　スコアは悪いけど、初日とは全然違うマインドで回れたので今日の方が良かった。こればっかりは結果なので仕方ない。（ツアー撤退表明後初戦は予選落ち）