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鍵山優真 冒頭ジャンプ失敗もリカバリーで連覇「心の部分が成長した証」 試合以外でも経験いかす

スポニチアネックス / 2024年11月10日 4時25分

<NHK杯男子>優勝の鍵山優真を称えるダニエル・グラッスル(左)、壷井達也(右)(撮影・長久保 豊)

 ◇グランプリ(GP)シリーズ第4戦 NHK杯最終日(2024年11月9日 東京・代々木競技場)

 女子は世界選手権3連覇中の坂本花織(24=シスメックス)がショートプログラム(SP)に続きフリーでもトップの152・95点をマークし、合計231・88点で3年ぶりに優勝した。2位に千葉百音(19=木下アカデミー)、3位に青木祐奈(22=MFアカデミー)が入ってNHK杯では16年ぶりに日本勢が表彰台を独占した。男子は鍵山優真(21=オリエンタルバイオ・中京大)が2連覇し、ペアの三浦璃来(22)、木原龍一(32)組(木下グループ)は準優勝となった。

 鍵山が好リカバリーで連覇を飾った。冒頭の大技4回転フリップで転倒。それでも「気持ちが強く入った」。単発の4回転サルコー、4回転―3回転の連続トーループは出来栄え評価(GOE)で3点以上の加点を引き出して挽回。「失敗してからも、他のジャンプで気持ちを立て直せた。心の部分が成長した証」と胸を張った。

 これが今季GP初戦。前日のSPでは105・70点で好スタートも疲労で朝練習はボロボロ。それでも「しっかり休んで気持ちを切り替えた。自信を持ってホテルを出た」。北京五輪や世界選手権を経験し、食事や睡眠など自らが気をつけるべき点も明確だった。「悔しい試合もたくさんこなしてきた。そういう試合から精神的に強くなっていると感じている」と振り返った。

 次戦は15日開幕の第5戦フィンランド大会で連戦となる。今季自己ベストとなる合計300点超えにも「凄く悔しい」と言ってのけ、「どんどん攻めた演技ができたら」と決意を新たにした。(大和 弘明)

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