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FA菊池雄星が故郷で講演 花巻東入学時の佐々木監督との初会話「ドラ1で送り出さなければ監督を辞める」

スポニチアネックス / 2024年11月10日 15時17分

故郷岩手で野球少年、少女に講演する菊池(撮影・柳原 直之)

 アストロズからFAの菊池雄星投手(35)が10日、岩手県花巻市のホテルで「花巻信用金庫創立75周年記念講演会」に登壇し、「僕が野球を通して学んだこと~夢を持つこと、そして習慣にすること~」と題して講演した。

 地元の小学校、中学校の野球少年、少女を対象とした講演で保護者を含め約800人が集まり、菊池は「非常に楽しかった。何より子どもたちがメモを取って、集中力高く、話を聞いてくれた」と笑顔で振り返った。

 約90分の講演では、自ら作成したというパワーポイントの資料をつかって、自身の球歴を振り返りながら当時の反省や教訓を熱弁。中学3年時に頭角を現し、花巻東(岩手)に入学した際には、佐々木洋監督との最初の会話が「ドラフト1位でプロ野球に送り出さなければ監督を辞める」、「岩手に革命を起こそう」と伝えられたという。

 また、同監督が大事にする二宮尊徳の言葉である「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」という言葉を紹介し、在学中は毎日のトイレ掃除や、どんぶり10杯、自転車に乗る時は立ちこぎが当時のルールだったとし「勝利より人間的成長、勉強が大切ということではなく、その道中で必ず人間的成長や勉強が必要。人間的に成長できた」と語った。

 岩手県勢初の準優勝に導いた3年春のセンバツでは初戦の鵡川(北海道)戦でセンバツ左腕最速の152キロをマーク。「前日に宿舎でシャドーピッチングをしている時に良い感覚を得ることができた」と振り返り、当時の経験から「コツコツ努力すれば上手くなるのではなく、きっかけをつかむチャンスを増やすためにコツコツ練習することが大事」と熱弁し、聞き入った野球少年、少女らはノートにペンを走らせていた。

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