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“泣き虫先生”山口良治さんも歓喜の涙 伏見工の流れくむ京都工学院、9年ぶり花園切符

スポニチアネックス / 2024年11月10日 16時53分

<京都工学院高・京都成章>優勝が決まりスタンドで抱き合い喜ぶ山口 良治・京都工学院高総監督(撮影・後藤 正志)

 ◇全国高校ラグビー京都府予選決勝 京都工学院10―8京都成章(2024年11月10日 たけびしスタジアム京都)

 京都工学院が10―8で京都成章に競り勝ち、9年ぶり21回目の花園出場を決めた。新校名では初の出場。京都成章は連続出場が「8」で途絶えた。

 3―3で迎えた後半17分、スクラムから左にボールを展開。パスを受けたFB広川陽翔主将(3年)が巧みなステップで相手をかわしてインゴールに飛び込んだ。コンバージョンキックも決まり、10―3とした。

 同24分にトライを許すも、コンバージョンキックは外れて10―8。その後も猛攻を耐え抜き、2点差で競り勝った。

 かつて山口良治監督のもと平尾誠二らを擁した伏見工は、全国制覇4度を誇る。16年4月に洛陽工と統合され、京都工学院へと校名変更した。だが、変わらぬ深紅のジャージーを身にまとったフィフティーンが泥臭く戦い抜いた。

 その姿を山口良治さん(81)もスタンドで見守った。人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公・滝沢賢治のモデルとしても有名な“泣き虫先生”は泣きながら「久しぶりのうれし涙です」と喜んだ。長く閉ざされていた花園への道を切り開いた生徒たちを「みんな1人1人が自分の責任を全うしてくれた」と称えた。

 00年度に主将として全国制覇を成し遂げた大島淳史監督も、勝利の瞬間に歓喜の涙。「やってくれると信じていた」と振り返り「赤黒のジャージーを花園で輝かせたいと思ってやってきた。赤黒ジャージーを花園で復活させるために、また明日から頑張りたい」と言葉に力を込めた。

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