宝塚・専科スター凪七瑠海、本拠地宝塚大劇場に別れ「愛した場所を去る決断には相当な勇気が必要でした」
スポニチアネックス / 2024年11月10日 17時53分
来年1月19日に宝塚歌劇団を退団する専科スター、凪七瑠海(なぎな・るうみ)が10日、兵庫・宝塚大劇場で出演する花組公演「エンジェリックライム/Jubilee」の千秋楽を迎え、22年親しんできた本拠地に別れを告げた。
本公演終了後には、専科スターとしての退団では05年以来、19年ぶりとなる異例のサヨナラショーも行われた。全国ツアーで主演した「バレンシアの熱い花」で幕を開けたショーでは、新人公演初主演作「カサブランカ」を宙組時代、共に歩んだ花組組長の美風舞良(みかぜ・まいら)とデュエットし、衣装でも赤いエンビ服から、シンプルながらも上品なスーツ、パープルの軍服風豪華衣装で魅せた。
緑の袴で最後の大階段を下りた凪七には、専科から瀬央ゆりあ(せお・ゆりあ)、同期からは元花組トップ明日海りおが花束を届けに駆け付けた。
凪七は「気がつけば、宝塚の存在が幼いころから当たり前のようにずっとそばにいてくれました。宝塚とともに歩んできた人生。人生のすべてだった宝塚で、勇気を持っていろいろなことに飛び込み挑戦し乗り越えて参りました。そして最後に私が勇気を持って行動したことは退団という決断でした」とあいさつ。
続けて「ここまで情熱を注ぎ、愛した場所を去るという決断をするには相当な勇気が必要でした。ですが、いろいろなことがあった宝塚人生が最高に幸せだったと言い切れる今、その決断をすることができました。こんな気持ちになれましたのは、皆さんから頂きましたたくさんの愛に他なりません。凪七瑠海に出会ってくださいましたすべての方々、すべてのすべての方々、そして長年応援してささえてくださいましたすべての方々に最大の愛と感謝の気持ちを込めまして22年間、本当にありがとうございました」と言葉に力を込め感謝を口にした。
凪七は03年に首席入団。宙組に配属された。09年には宙組に在籍しながら月組公演「エリザベート」にタイトルロールで特別出演。新人公演で主演を務め、月組に異動後も男役として経験を積みながら女役の大役を務めるなど、オリジナリティーあふれるスターとして活躍を続けてきた。
同公演では花組スターの綺城ひか理(あやき・ひかり)も本拠地最後の舞台となった。綺城は「どんな時もお客さまの拍手が力をくれました。卒業することに何のためらいもございません。夢を見せてせてもらったのは私の方でした。14年間、ありがとうございました」とあいさつし、大きな拍手を浴びた。
2人は12月7日、東京宝塚劇場で開幕する同公演の千秋楽、来年1月19日で退団する。
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