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アメフト立命大 「再戦」を見据えず宿敵撃破 RB山嵜主将「甲子園で、本気の関学大に…」

スポニチアネックス / 2024年11月10日 18時49分

<関学大・立命大>優勝トロフィーを手に、メンバーに言葉をかける立命大RB山嵜(撮影・北條 貴史)

 ◇関西学生アメリカンフットボール1部リーグ 最終節 関学大ー立命大(2024年11月10日 万博記念競技場)

 先は見据えない。眼前の勝利のためだけに立命大RB山嵜大央主将(4年)は走った。7―6と1点差に迫られた第2Q、自陣35ヤードからのオフェンス。左サイドを抜け出し、一気にエンドゾーンまで駆け抜けた。

 「追いつかれるかなと思ったけど、何とか最後までいけました」

 オフェンス、チームの士気を一気に高めた65ヤードの独走TD。一度もリードを許さない快勝劇で、宿敵から5年ぶりの白星をつかみ取った。

 1年前の同カード。山嵜は開始1プレー目でファンブルし、ロッカーで泣き暮れた。その近くには、同じくファンブルし、動けないほど落ち込むRB蓑部雄望(2年)の姿も…。「あれからフィールドへ出る前に“ボールだけ、ボールだけ”と自分に言い聞かせてプレーしています」。山嵜が「エース」と呼ぶほど信頼するランナーは先制TDを含む84ヤードをゲイン。フィールドで味わった悪夢をフィールドで晴らした。

 山嵜にとってのラストシーズン。主将に立候補し、雪辱を胸に臨みながら、第5節の関大戦で完敗し、信念も揺らいだ。覚悟を決めたのは関学大戦前日。全員の前で「このチームで日本一になりたい」と宣言し、迷いは消えた。

 前日9日に全国切符をつかみ、再戦のシナリオも考慮した一戦。相手の印象を問われ、山崎は「まだまだ余裕がありました」と明かす。手の内を隠す選択肢はあっても、立命大は全力勝負を選択し、そして勝利した。「甲子園で、本気の関学大に勝って日本一になりたい」。目指すべき道は定まった。

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