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イチロー氏の指導に大冠・加藤主将「オーラが凄かった。父と同じ年なのに…」“眼中にない”胸に気持ち新た

スポニチアネックス / 2024年11月10日 19時3分

大冠の生徒らに送球を披露するイチロー氏

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が9、10日の2日間にわたり大阪の大冠野球部を臨時指導した。野球部訪問は昨年12月の沖縄・宮古に続いて5年連続通算9校目。

 サプライズで練習に現れたイチロー氏。「ここまで言うのは初めて」と強豪私立を倒して甲子園を目指す同校の選手たちに「本気」の言葉であいさつ。その後、生徒とは別にランニングをして、アップ姿をチェック。そして実戦をイメージした独特なダッシュ練習を見ると「凄くいい練習をしている」とうなった。その後、守備や打撃の練習を見守り、初日の最後はフリー打撃で約30スイングを披露。世界のヒットメーカーの打球に選手たちは目を輝かせた。

 指導2日目のアップ前に「手紙の熱量と会った時の熱量がマッチしなかった」と初日同様に厳しい言葉から入ったイチロー氏。そして自身のやっているアップをやろうと声を掛け練習をスタート。走る姿を実演し、素振り、キャッチボール、ノック、そして打撃練習を真剣な表情で見つめ、選手たちにアドバイスを送った。

 夢のような2日間を終え、加藤日向主将は「イチローさんはオーラが凄かった。父と同じ年なのに、めっちゃ遠くに飛ばすし、肩も強いし、感激しました。走る、投げる、打つの全ての動きで股関節を使うことの大切さを学んだ。打撃でも、ヘッドを立てず、下げて打つことを教わった。いままでの僕の中にはない考えだったので驚いた」と高校生らしい素直な感想を口に。しかし、その後に表情を一変させ「強豪私学からは、僕らは“眼中にない”と思われているんだということも知ることができた。悔しかったが、刺激的な2日間だった。来年の夏、成長した姿を見せることが恩返しになると思うので、本気で甲子園を目指して頑張りたいです」と、イチロー氏があえて語った厳しい言葉を胸に、本気で聖地にたどり着くことを誓った。

 「夢叶(かな)え甲子園」――。今回の指導のきっかけは、強豪私立がひしめき合う大阪で「本気で甲子園を目指す」公立校の選手全員からの手紙だった。2年28人(うち1人は女子マネジャー)、1年18人(同1人女子マネジャー)に加えて7月に引退した3年生部員も14人中13人(同1人女子マネジャー)が参加。イチロー氏は、情熱は伝わったが、自分たちの現在地や強豪私立を倒して勝ち上がることの難しさをどこまで理解しているのか、聞こえのいい目標を持つことで満足してしまっていないだろうか、彼らの覚悟と正しいアプローチができているのか、そこを確かめたかった。「強豪私立を倒す」という目標を掲げる公立校の本気度を厳しい目で見てみたい――。その思いで訪問を決めた。

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